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研究室とは、大学の研究開発部門の研究の単位となるものです。
研究室を管理しているのはその大学の教授や助教授で、大学の学生はその研究室に入って論文を提出して承認されることで、この研究室の単位を獲得する事が出来て、卒業をする事も出来るというシステムになっています。
研究室は学生が自由に選択をする事が出来ますが、定員も決められているので、定員以上になれば、その大学が決めている選択方法によって誰がどこの研究室にいくか決定されるというシステムになっています。
もちろん、卒業研究や卒業論文が必修科目の場合は、単位が取得できなければ卒業はできません。
そういう意味でも研究室の選択は重要とも言えます。
単位取得以外の面では、基本的に研究室の選択によって卒業への影響はシステム上はありません。
ただ、研究室によって人脈も変わりますから、人間関係などへの影響は考えられます。
研究室は同じ分野を学びたいと思う人の集まりなので、卒業前に人脈を作っておくと、後々仕事などで有利になることもあるかもしれません。
一方で、研究室は就職には極めて大きな影響を与える場合もあるという事が考えられます。
場合によっては、企業が研究室と共同で新しい商品やサービス・技術の開発をすることがあるため、ある特定の研究室の学生を企業が優先的に獲得している事もあります。
ですから、企業に就職するという事を考えれば、この研究室選びというのは極めて大きな影響があるという事を考えておく必要があります。
企業が必要とする技術等について研究しているところの学生が期待されるという事は当然ある得るという事です。
ただ、学生と企業の関係というのは極めてデリケートなところがあり、企業が公に研究室を指定して、その研究室の学生を獲得するという事が出来ないケースもあります。
そのような時には、大学側が企業が求める研究室の学生を「推薦する」という形で紹介する事もあります。
企業と大学がどのようにつながっているのかという事はその大学によって異なりますから、それはこれまでに企業に就職している先輩に確認してみると良いでしょう。
大学推薦という形になるケースもあれば、教授や助教授推薦という形で企業に就職するという事もあり、そのスタイルは実に多岐にわたります。
いずれにしても、研究室に入るという事は、そうした企業と研究室との関係に入っていくということにもなるため、
この関係にない人達よりも企業が優先的に採用したいと思う人材になる事はできるかもしれません。
その研究室での態度素行が極めて悪いなどの問題行動がなければ、まず共同研究をしているような企業に就職できる可能性が高くなるという事です。
特に最近は企業はある特定の技術を持つ人材を獲得したいと考えるようになっているため、研究室の学生のような存在は極めて獲得したい有望株という事にもなってきます。
既に会社がどのような技術を欲しがっているのか知っている存在となりますし、更には教授が認める存在であるという事も、「期待出来る人材である」と判断されることにつながると考えられます。
ですから、研究室に入るという事は、そうした研究室の看板を背負う事にもなると考えておく必要もあります。
教授が推薦してくれる=「その看板に見合うと考えられる人材」だと判断したとも言えるため、教授の考え方一つで対応が大きく変わる可能性があるという事も知っておいた方が良いでしょう。
研究室はシステムとしては大学の中の一つの組織ということになりますが、その中において教授というのは大きな権力を持っている存在となりますから、その意向は常に大きな影響力を持つとも考えられるでしょう。
それは企業に就職をする時にも絶大な力を持って発揮されるという事を理解すれば、研究室の選択が極めて重要な事も理解できるはずです。
とはいえ、「就職」ということに縛られすぎて自分を見失ってしまっては本末転倒です。
「研究室選び」は「自分が本当に研究したいことは何か」「今後どのようなことをやっていきたいのか」を見つめ直す機会であると言えるのかもしれません。
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