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大学生にとって留年は悩みの種になることが少なくありません。
特に4年生で留年が確定し、卒業できないという事態になると就職の内定も取り消されてしまいます。
しかも、4年間で卒業できない場合には、5年目以降の授業料や生活費も必要になるため、経済的な負担が大きくなることはもちろんのこと、下級生と一緒に講義を受けなければならないという心理的なプレッシャーもあります。
そして、こうした影響からか留年と共に大学を辞めてしまうというケースも見られます。
なお、留年の条件は大学によって異なっていて、大きく2つのパターンに分けることができます。
1つ目は4年生までは取得単位にかかわらず誰でも進級できるものの、4年生終了時点で卒業に必要な単位が取れなければ留年となるケースです。
そして2つ目は1つ目の条件よりも厳しい、各学年ごとに必要な単位を取得できていなければその学年で留年になるというものです。
また、単位は入門科目や専修科目など分野が別れていて、それぞれ最低どれだけの単位が必要であるといった条件や必須科目を落としてしまうと他の単位の取得状況にかかわらず進級できないという大学もあります。
そのため、留年しない条件を事前にしっかり把握しておくことが大切です。
また、自分が今までどれだけ単位を取っているかということも把握しておくことが大切です。
特に卒業するために必要な単位が分野ごとに細かく分かれている場合には自分がどの分野の単位をどれだけ取得しているのか把握しておきましょう。
取得している単位の確認方法については期末の成績表などで確認できますし、成績表を紛失した場合でも学生課などの窓口に問い合わせるという方法もあります。
大学では1年が始まる前に自分で受講する講義を決める必要があります。
もちろん、学びたいと思う講義を受けることが大切ですが、単位の関係上すべてを自由に決めることはできません。
そのため、次年度に向けて来年の授業の決め方は留年をしないためのポイントになります。
必須科目についてはこちらで選択できませんので定められた講義を受けるしかありません。
そこで必須科目以外を自分で選択することになるのですが、科目のジャンルごとに必要な単位が定められている場合にはそれぞれの科目を早い段階でバランスよく履修しておきましょう。
というのも、仮に4年間で入門科目が24単位必要であったとして、4年生でまとめて入門科目の単位を取得しようとしても、他の講義との時間帯の関係で思うように履修できないことも少なくありません。
ですので、偏りがないようにバランスよく受ける授業を決める必要があります。
なお、先輩や友だちなどの情報を元に単位が取得しやすい講義を選ぶという方法もあります。
他にも、大学ではシラバスという講義内容や授業方針などがまとめられたものがありますが、必要な出席率などを知ることができるだけでなく、書かれている文言から、担当の先生が厳しそうかどうかという部分も垣間見ることができるので、シラバスを元に授業を決めるのも一つの手です。
これらはあまり褒められたものではありませんが、授業によっては教授が厳しかったり内容が難解で単位を取るのが難しいものもありますので、余裕がない場合にはこのような手段も留年しないという点では有効と言えます。
これらのことから、まとめると単位の取得には計画性を持って臨むことが大切と言えます。
ただ、留年のシステムはそれほど複雑なものではありませんので、それほど心配する必要もありません。
基本的には卒業に必要な授業を自分で選び、選んだ授業にきちんと出席して提出物を出してテストで合格点を取るという当たり前のことが単位を取得するために最も有効な方法になります。
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