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法学政治学研究科は総合法制専攻を研究分野にしており、現行の国内実定法に限らず、広く世界各国の比較法学や法制史学などの含んだ裾野の広い研究対象に取り組んでいるのが特徴です。
総合法制と聞いてもいまいち具体的イメージを把握しにくい部分がありますが、単に学際的研究を深めて研究者養成に尽きるものではありません。
特に法解釈に止まらず政治学の視点を研究の地平に据えていることに、その独自の意義付けを行うことが出来るのです。
具体的には?
政治を学際的に研究する政治学では、様々な利害関係を有する人々が多く存在する国家と言う枠組みのなかにあって、時には諍い時には協働しつつ生活の糧を得ながら、社会的集団や党派的変更などが生じる背景事情を探求していくことが研究の主要な視点になります。
その研究の結果、普遍性や特殊性・継続や断絶・果実と損失などを見出し、それによって多数の人間や集団が関与する政治のありように何らかの意義を発見することに政治学研究の醍醐味があると言えるわけです。
それではより具体的にどの様な研究科?があるのかを御紹介します。
東京大学大学院法学政治学研究科には、実定法・基礎法学・政治と言う三つのコースが用意されており、それぞれに修士課程と博士課程に分かれています。
コース別に定員は特に設けられていません。
実定法コースでは現在の日本で斥候されている各領域の法律諸分野を研究教育することになります。
公法・民事法・刑事法など研究分野は多岐にわたりますが、それぞれの領域の法律分野における現代的課題や時代の変遷に伴う適切な法律のあり方などを研究することになる訳です。
基礎法学コースには法制史学・外国法・法哲学・法社会学などを含みます。
現在の日本の法律は一つの歴史や国家的事情により展開を見た法体系を持つに過ぎません。
大陸法や英米法などの影響も被りつつ、常に見直しが図られているといっても過言ではないのです。
そのような外国法の基礎には歴史的宗教的事象や、古来制定されてきた各国の法律との比較対象や法律を基礎付ける著明な哲学者の存在など多様な要因の元で各国の法律は変遷してきました。
そのような法の根本精神などの研究を通じて、未来への視座を探求するのが基礎法学コースです。
政治コースは世界各国の政治に関わる事象を広く取り上げ、歴史的・理論的に考察することになります。
研究対象は日本や先進国ばかりでなく広く世界の政治を対象にしています。
どんな研究室があるの?と言えば、担当教員の研究分野に応じて多数の教室が用意されています。
英米法やEU法などの代表的な外国法研究や、ドイツ近代法を中心に20世紀の変遷を取り上げる研究室などもあります。
国際政治と国内政治の変動や国際政治の諸問題に特化した研究室も用意されているのです。
どんな試験科目?なのかと言うと、二ヶ国語の和訳に専門論文及び面接や、TOEFLのスコアに面接等多彩な選抜方法が用意されています。
難解な英文を和訳するのは苦手な方でもTOEFLならば勝負できるなどの受験生の特性がありますので自分の特性に合った試験方法を選択するのが賢明です。
大学受験のように5教科7科目の試験ではないので東京大学入学は適わなかった方でも、大学院なら合格する人もいらっしゃいます。
まとめると東京大学大学院法学政治学研究科では、現在日本における法律のあり方を政治学の学際的知見も併用することで研究を深めることが主な研究対象になります。
しかしその研究分野では世界各国の法律や歴史的事象や哲学的視座も踏まえ、現代の国際社会が抱える諸問題にも触れながら国際社会のなかでの日本の法律の今後のあり方を、幅広い視点で研究するのが特徴と言えるでしょう。
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