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ここ数年で再受験する学生は増えてきています。
現役の高校生と違い、再受験を決めてから実際に試験を受けるまで、時間がない場合もあるでしょう。
そのため、学習スケジュールは現役時代とは異なる場合も少なくありません。
しかし、毎年1月になるとセンター試験が行われるということで、現役での受験・再受験にかかわらず、12月~1月にかけては最後の追い込みをかける時期となるのではないでしょうか。
この大学受験におけるセンター試験は、国語、英語、数学200点(英語のリスニングはさらに50点)に、理科と社会で100点ずつという点数配分が通常の試験です。
このセンター試験は主として国公立大学の二次試験を受験する上で必要であるというほかに、私立大学のセンター試験の点数だけで入れる試験などにも活用されており、この試験で得点を取ることは様々な大学入試において有利に働きます。
では、このセンター試験で点数をとるためにはどのようにすれば良いでしょうか。
今回は「過去問を活用する」という観点でみていきましょう。
まず、自分の志望校がどの科目についてどのような配点で採点するのかをチェックする必要があります。
基本通りの配点である場合のほかに、社会を2科目受験する必要があったり、理系であれば理科を2科目受験する必要があるといった場合もあります。
また英語単独で採点するといった私立大学もあったりするので、自分の志望校がどの科目を評価しているのかを見極めて、まず受験に必要とされる科目に時間を割くというシフトを敷くことが重要となります。
その上で、自分に必要な科目が固まった後に、その科目のセンター試験の過去問を見ていきます。
ここで問題集のように問題を読んで問題を解くというスタイルで見てしまうと、過去問を効果的に活用するという観点からすると、もったいない対応となります。
過去問ですので、この問題を回答できるかが点数に直結することからすぐに解いてみたくなる気持ちは分かりますが、そこを抑えて問題文の分析から行うべきです。
例えば国語の現代文などを見てみますと、問いのところに丁寧に線が引いてあるのが分かります。
このような問題の形式からすると、「まず問題文を全部読んで、それから問いを読み、回答を選んでいく」というオーソドックスな解き方をしなくても良いのではと考えることができます。
特に答えが選択肢の中にある以上、正確な内容を把握しておく必要はなく、ニュアンス的に1番近いものを選ぶことができれば、正解にたどり着くことが多いのです。
ですので、例えば問題文を読んで、線の部分を読み、その文章の前後を拾っていけば、問題文に必要な部分だけに意識して文章を読むことができるので、時間を短縮できます。
このような形で、問題文と問いの関係を分析していくのです。
また、世界史などを見てみると、選択肢が4つあり、問題文自体は簡単だけど、選択肢に挙がっている内容が難しいといった問題があります。
目くらましで混乱を誘う問題ですが、実はこの手の問題は、選択肢を見てみると難しいことが書いてあるものの、3つは明らかに間違ったことが書かれていることが分かります。
「最後の1つが正解かどうかはわからないけれど、他の3つが間違っているからこの選択肢」といった思考で対応できる問題と言えるでしょう。
これを「正解はどれだろう」という一方向のみの思考で見ていくと混乱し、時間ばかりかかりケアレスミスすら起こりうるのに対し、
「間違っているのはどれだろう」という逆からの思考で見ていくと、結果としてはやく正解にたどり着ける問題も見られます。
このように過去問を分析することで、出題者が問題文をどのように解いてほしいかという出題意図のようなものが見えてきます。
この出題意図及び出題方法に対して対策をパターン化しておけば、新たな問題が出てきたとしても、出題パターンという視点で対応方法が見えてきます。
過去問でこの出題パターンを見極めるという活用方法が大学受験では必要となるのです。
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