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大学入学後に自分の目指すものが変わったり、周りと合わないと感じて再受験をする学生が増えています。
現役の時はもちろんですが、再受験する際においてもセンター試験はとても大切な試験です。
国公立大学を受ける受験生は必ずセンター試験を受験しなければなりませんし、有名・難関私大の受験生でもセンター利用の試験を受ける人もいるでしょう。
そのため、どの受験生もセンター試験を第一目標として勉強を進めているはずです。
そのセンター試験ですが、「基本的な問題ばかりで簡単だ」とよく言われているのを聞いたことがあるかと思います。
確かにセンター試験は大学独自が行う学力試験と比べれば、基本的な問題を取り揃えていると言えます。
これは、理系でも文系でも全ての学生がきちんと勉強していれば解けるようなレベルの問題にする必要があるためですが、
裏を返せば、教科書の内容をしっかりと理解できていなければ解けない、良問ぞろいの試験であるということです。
そしてそれは、受験生にしてみればある意味では最も難しい試験だとも言えます。
加えて、センター試験の特徴であり受験生を苦しめる理由の1つとして挙げられるのが、圧倒的な時間の少なさです。
このことは、特に数学において顕著に現れています。
数学は60分しか与えられていないのにもかかわらず、沢山の問題を解かなければなりません。
年度によって多少のバラつきはありますが、例えば数ⅡBの試験では60分という時間に対して、マーク数も約60個程度が一般的です。
単純計算で、1分に1個マークしていかなければならないのです。
計算・思考時間などを考えれば、60分という時間は圧倒的に少ないと言えます。
そこで大切なのが、普段の勉強段階から時間配分を考慮した作戦を立てることです。
試験勉強の段階で本番時間の60分よりも10分〜5分程度短い50分〜55分ですべてを解き終える訓練をするようにしましょう。
そして、あらかじめ大問ごとにかける時間を決めておくことがポイントとなります。
例えば大問1には15分、得意分野には10分、などと演習段階から決めた上で勉強を行いましょう。
そうすることで自然と解答スピードも上がり、本番でも効果を発揮してくれます。
もちろん、本番でも自分で決めた「大問ごとの解答時間」に沿って問題を解くようにしてください。
特にこの方法は、問題数と計算量の多い数ⅡBで威力を発揮します。
また、試験時間が足りないもので言えば、英語や国語もその科目に当たるでしょう。
国語で言うならば、どうしても随筆や小説などの現代文には時間がかかってしまいます。
ですから、比較的簡単に解き進めることができる古文・漢文から解答し始めることをおすすめします。
これらの分野は問題文も短いですし、しっかりと勉強していればそこまで時間をかけずに解けるはずです。
英語の場合は、長文に時間をかける方がより高い得点が望めます。
理由としては、英語の英文法の配点は1問2点ですが、後半の長文問題は1問5点〜6点といったように配点が非常に高くなっているからです。
ですから、だらだらと英文法に時間をかけるよりも、長文をしっかり読み、確実に点を取る方が高得点を得られるのです。
長文には時間がかかりますから、出来る限り英文法は手短に済ませる方が得策です。
数学同様、英語も時間配分の目安はあらかじめ決めておくことがコツのひとつです。
大問1〜大問3にある英文法・発音問題には、どんなに遅くても1問に1分かけない程度の速さで進めていくようにしましょう。
長文問題である大問4〜大問6それぞれに20分ほど割くことができれば、随分と余裕をもって解答できるはずです。
現役時代、「問題が解けなかった」のではなく、「時間が足りなかった」と涙を飲んだ人もいるのではないでしょうか。
受験生にとっては非常に厳しく難しいことではありますが、このように普段の演習時から時間配分を計算し、徹底して演習を行うことで体にそのスピードと感覚を植え付けることができます。
そうすることで、本番の緊張下でも練習通りに問題が解けるようになるでしょう。
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