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大学から送られてくる成績表に記載されている「GPA」というスコア。
何となく高い方が良さそうな気はするけど、何に使うものなの、どのように役立つのかわからないので、あまり気にしていない人も多いのではないでしょうか。
しかし、そのGPAスコアが就職活動に大きく影響するとなれば、気にしないわけにはいきませんよね。
ここでは、GPAスコアについてと、GPAスコアが就職活動にどのように活かすことができるのかについて説明していきます。
GPAスコアとは、大学で受講している科目ごとに0スコアから4スコアまでの5段階で「Grade Point(GP)」と呼ばれるポイントをつけ、それらの平均である「Grade Point Average(GPA)」を計算して導き出されるスコアのことです。
欧米の大学で活用されている成績の評価制度ですが、ここ20年あたりで、日本でも導入する大学が増えていきました。
GPAスコアは、これまでの大学の評価基準であった「秀・優・良・可・不可」にほぼ対応していると言えます。
つまり、GPAスコアが4であれば「秀」、3であれば「優」といった感じです。
点数に換算すると、GPAスコア4「秀」は90点以上、3「優」は80点以上、2「良」は70点以上、1「可」は60点以上、0は60点未満で「不可」、と大まかに表すことができます。
GPAスコアは欧米の大学での採用が中心であったため、日本の中ではいくつかの大学が採用していましたが、これまでは留学する際の成績基準として使われる程度で、あまり一般的には活用されていませんでした。
なぜなら、GPAスコアはあくまでも大学内における成績の相対的評価であるため、違う大学同士でGPAスコアを比較することは難しいとされてきたからです。
就職活動においても、これまでGPAスコアは一部の外資系企業や大手の企業でした重視されてきませんでした。
しかし、ここ数年、新卒の採用においてGPAスコアを重視する企業が増えてきているのです。
新卒の採用試験においてGPAスコアが注目されてきた理由として、GPAスコアは大学で学んだことの集大成であり、就職活動のためだけに一朝一夕で上げることができない指標として見なされるようになってきたからです。
例えばSPIスコアなどは、事前に訓練をすることで比較的たやすく点数を上げることができます。
しかし、GPAスコアは1年生の授業からの積み上げですから、付け焼刃で上げることができません。
なので、その学生が真面目に授業に取り組んだかどうかが反映されていると考えられるようになってきたのです。
先に述べたように、外資系の企業や大手企業において、GPAスコアが重視される傾向にあります。
外資系の企業の中には、GPAスコア3.5以上など、一定のスコアを取っていないと採用試験を受けることができないところもあるほどです。
つまり、高いGPAスコアを取っている人は、そのような企業への就職において有利であると言えるでしょう。
反対に、GPAスコアがあまり高くない人は、選考基準においてGPAスコアを重視しない企業を探す方が良いかもしれません。
GPAスコアは、履修した科目で得られるGPの平均値で算出されます。
なので、高スコアの科目があったとしても、単位を落としてしまった科目、つまりGPAスコアが「0」(不可)の科目があると、平均値が一気に下がってしまうことになります。
履修科目を決める際に、単位を落としそうな科目がないか、履修した以上、きちんと良い成績を残せそうかどうかをよく考える必要があります。
とりあえずあれもこれも履修をして、卒業に必要な単位さえ取れれば、後は単位を落としても大丈夫、という考えはとても危険です。
履修時から、GPAスコアを意識するように気をつけるようにしましょう。
大学で、サークル活動やボランティア活動など、大学の授業以外のことに力を注いで就職活動の武器にしようとする人もいるようですが、大学生の本分である大学での勉強をまじめにきちんとこなす人を採用したい、と考えている企業が増えているのも事実です。
その指標となるGPAスコアを軽視せず、就職活動での手持ちのカードを増やすためにも、高スコアを目指すようにがんばってくださいね。
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