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暗記はいつになっても苦手に感じる方も多く、その一方で日程が差し迫る試験に向けて嫌々ながら学習に取り組む方も多いのですが、そうした時に使える効果的な暗記の方法についてまとめてみました。
【効率的な暗記方法】
まず集中して学習する際には、意図せず単時間で学習を繰り返したり声に出して読む事もあるのですが、この短期集中と発声は効果的な暗記の方法として活用する事ができます。 まず短期集中型の学習は、心理学者ヘルマン・エビングハウスが提起した、記憶の中でも中期記憶の忘却を曲線で表わした忘却曲線を見た時によく理解する事ができます。 エビングハウスは、音節を記憶して時間の経過と共に音節の再生率を調べて曲線を描いたのですが、記憶した内容を再び記憶し直すまでに必要になる時間を節約できたかを表す節約率が、学習から経過した時間ごとに大幅に低下する事を数値で明らかにしました。 この節約率は20分後で58%、1時間後で44%、1日後には26%と下がり続ける事が実験において判明したのです。 つまり学習においては、時間を置かずに短期間で同じ学習を繰り返す事が大きなポイントになり、特に1日の間に急激な忘却が生じる事になりますので、その日のうちに繰り返す短期集中型の学習が功を奏するのです。 またその際には学習内容を目で見て理解するだけでなく、発声する事で視覚と共に聴覚も使いますので、より効果的な学習方法としてお勧めされます。
【いつやるべきか】
続いて学習に際しては脳の働きや夜間の睡眠と大きな関係性があり、基本的に暗記は夜間に行い、睡眠時間もしっかり取る事が効果的に記憶を残す方法として挙げられます。 まず記憶力が問われる学習を夜に行なう方がお勧めな理由についてですが、脳はその日に得た情報を睡眠中に処理する事になるのですが、朝や昼などの出来事は入眠時間より時間が長くなりますので記憶していた内容が薄まります。 一方で睡眠直前の夜間の記憶については時間の経過が短いためしっかりと記憶に残されており、脳が情報の処理をする際に忘れにくくなる効果が期待されます。 また試験まで日数が短くなり睡眠時間を削って勉強する方も多いのですが、先にご紹介した通り脳は睡眠中に情報処理をして記憶に残しますので、この処理の時間が短くなれば結果として効率の悪い学習になりかねないのです。 そのためタイトなスケジュールでもしっかりと睡眠時間は確保するようにして、およそ6~7時間半程は睡眠が取れるよう時間の調整を行いましょう。
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