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公立学校の教師になるための教員採用試験は、自治体によって日程に違いはあるものの、大体6〜7月に1次試験が、8〜9月に2次試験が行われています。
そのため、現役の大学生が採用試験の合格を目指す場合、3年生の秋から勉強を始めて4年生の時に受験をするというのが一般的になっています。
では、教員採用試験に合格するためには、どんな風に勉強をすればいいのでしょうか。
およそ10ヶ月前後の長丁場の試験勉強になりますから、まずは、1日のどの時間帯に勉強時間を確保するか、というスケジュールを決めましょう。
例えば、平日は授業が終わった後の17:30〜18:30/アルバイトのある日はそれが終わった後の21:00〜21:30/休日は授業がある日と同じように起きて9:00〜9:30、といったように時間帯を決め、必ずそれを守るようにします。
1日のうち教員採用試験のために当てる勉強時間は、最初は60分〜90分ぐらいで良いと思います。
重要なのは、毎日必ず続けること、です。
筆記試験は「教職教養」「一般教養」「専門教養」の3つのジャンルに分けられます。
これを、1ヶ月ごとにサイクルで勉強するようにします。
9月 | 教職教養 |
10月 | 一般教養 |
11月 | 専門教養 |
12月 | 教職教養 |
1月 | 一般教養 |
2月 | 専門教養 |
3月 | 教職教養 |
4月 | 一般教養 |
5月 | 専門教養 |
このように、それぞれのジャンルを3回ずつ繰り返して勉強することで記憶の定着を計るのです。
その際、毎回新しい参考書に手を出す必要はありません。
同じ問題を何度も解いて100点が取れるように目指す方が、内容は定着していきます。
そして6月と7月は総復習に当てます。
実力確認模試、半年前模試、3ヶ月前模試、直前模試などの模試も積極的に活用しましょう。
実際に勉強した内容がどれぐらい定着しているかは、テストを受けてみないとわかりません。
模試でできなかったところは定着が足りないところですから、2回目・3回目のサイクルでそこを重点的に勉強するようにします。
この辺りのやり方は、あらゆる受験勉強に共通していますね。
個人面接・集団討論・模擬授業などが行われる2次試験のためには、教育についての様々なテーマについて知識を蓄え、自分なりの考えをまとめておくことが重要です。
そのためにオススメなのが、文部科学省が発行している『文部科学白書』に目を通しておくこと。
『文部科学白書』は、教育・文化・科学技術・スポーツ振興などについての現状や、それらの基本理念や課題などがまとめられています。
とはいっても、膨大なページ数がありますので、自分の専門教科に関連する内容や、希望する校種についての箇所だけで構いません。
目を通しているのといないのとでは、2次試験の内容に大きな差がついてきます。
また、自分が受ける自治体の教育委員会がどのような教育方針を持ち、何を課題にしているのかも知っておくと良いでしょう。
一般の企業を受けるときには必ず企業研究をしますが、それと同じことだと思ってください。
教育委員会の内容については、自治体のHPなどから辿ることができると思います。
筆記試験の内容は参考書などで独学でできたとしても、面接などの人物試験対策はどうしたらいいのかわからない、という人もいるかと思います。
その場合、教採コンシェルジェや予備校などの専門家を利用するのも一つの方法です。
費用はかかりますが、面接の方針や対策を立て、じっくりと回答を用意してくれますし、また本番を想定した模擬面接を行い、立ち居振る舞いや言葉遣いなどについても指導してくれます。
人物試験は、独学で挑むのが難しい分野です。
費用の面などをじっくり検討した上で、専門家を賢く利用しましょう。
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