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これから大学に進学するみなさんは、大学生活に夢や希望を持っていることでしょう。
あなたにとって大学がどういう「場」になるのかは、あなた次第と言っても過言ではありません。
大学時代に何に取り組み、どのくらい情熱を傾けたかは、その後の人生にも大きな影響があることでしょう。
大学生活でもっとも重要なのが勉強であることはいうまでもありません。
大学とは、義務教育と違い、自らが望んで学ぶ高等教育の場だからです。
大学では、自分が選んだ専門科目と、一般的な教養科目の両方のジャンルの学問を学びます。
教養科目というと「単位取得のもの」と考えがちですが、欧米では「リベラルアーツ」と呼ばれ、人間形成にとって重要な学問と捉えられています。
芸術や文化、社会、歴史、宗教など、大人として身につけておくべき教養は、大学を出てから身に付けようと思っても独学で学ぶしかなく、なかなか難しいもの。
ぜひ大学時代に様々なものに興味を持って学んでみてください。
そして、身についた幅広い教養は、深めるべき専門的な学びにも、また将来社会人になって仕事をする時にもプラスになります。
大学ではぜひ、一般教養と専門科目の両輪を意識して学ぶようにしてみてください。
大学という場所は、高校までの環境では到底出会えなかったような友達と出会えたり、今まで知らなかった世界が開かれたりする場でもあるからです。
その代表的なものがサークル活動です。
スポーツ、音楽、美術、教養、文化など共通の趣味や目的を持った学生が集まるサークルは、勉強以外の面で自分を大いに成長させてくれます。
また、サークルで作り出された人間関係は、大学を卒業した後も続いていくと言われています。
友人、先輩、後輩とのコミュニケーションを築く場が大学サークルだと言えます。
また、学内のサークルだけでなく、インカレサークルや他大学との合同イベントなどにも積極的に参加することで、大学を超えた人間関係を築くことができるでしょう。
高校時代はアルバイト禁止という学校もあったかと思いますが、大学時代はぜひ積極的にアルバイトをしてみてください。
実家から離れて一人暮らしをしている人にとっては、アルバイトで得る収入の多寡によって生活のレベルが変わってきますし、実家暮らしの人でも自分の自由になるお金がないと趣味や友人との交流もままなりません。
また、アルバイトはお金を稼ぐだけでなく、社会勉強にもなります。
たとえアルバイトでも、お金をもらうということは立派な「仕事」。
「仕事」を通じて社会の仕組みや、お金を稼ぐことの大変さや大切さを学ぶことができます。
また、社会では様々な年齢、環境、価値観を持った人が一緒に働いています。
大学だけでは経験できないそうした立場の異なる様々な人たちとのコミュニケーションの方法を学ぶことができますし、それによって視野が広がり、社会人として備えているべき柔軟性や多様な価値観を身に付けることに繋がります。
さらに、様々な人とコミュニケーションをとる時に重要になる挨拶や言葉遣い、接客の方法などを身に付けることは、将来社会に出ていく時にも大いに役に立つことでしょう。
大学時代は、社会人に比べるとはるかに自分の自由になる時間があります。
上に挙げたこと以外にも、外国語を習得する、読書、美術館や博物館などでの展覧会鑑賞、コンサートやライブに行く、スポーツに打ち込む、ボランティア活動をするなど、様々なことにチャレンジすることが可能です。
もちろん、勉強がおろそかになっては本末転倒ですが、自分の好きなこと、やりたいこと、情熱を傾けられることを見つけてそれに熱中する時間を作ってみてください。
きっと将来、あなたという人間を支える大きな財産になるはずです。
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