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私立大学しか受験していない人など、センター試験を受けておらず、実はセンター試験についてよく知らないという人もいるのではないでしょうか。
センター試験を行う目的とは何なのか?どのような歴史があるのか?
センター試験を受けたことがあっても、受験=センター試験という図が当たり前になっている現代では知らない人もいるでしょう。
今後、「センター試験」という名称ではなくなってしまう共通試験ですが、そこには時代背景が大きく関係しています。
今までよく知らなかったという人も、この機会にセンター試験について学んでみましょう。
センター試験は、最初は「共通一次試験」という形で始まり、その後、センター試験と名前を変えて現在まで続いている試験です。
このセンター試験とはどのような趣旨で行われている試験で、その試験結果がどのように使われているのか、また試験対策としてはどのようなことを行えば良いのかという今さら聞けない基本的な情報を見ていきましょう。
まず、センター試験が行われる主旨ですが、最初は現在のような大学全入学時代ではなく、大学数に対して膨大な数の受験生がいるという状況であったことを理解する必要があります。
このような状況で例えば東京大学を志望するのが膨大な人数だとしたら、東京大学で受験可能なキャパを超え、採点についても採点能力を超えた状況になりパンクしてしまうという状況が発生します。
このような状況を避けるために行う対策として、大学受験を行う者について共通の試験を行い、そこで一定程度の点数に達しないものについては
・当該大学の本試験である二次試験の受験ができない
あるいは
・受験したとしても合格がほぼ不可能
という仕組みを作り上げる必要があったのです。
このような必要性から出てきたのが、共通一次試験でありセンター試験なのです。
ですので、センター試験の当初の主旨は“足きり試験”というものでした。
有名で高偏差値の大学ほど、足きりラインが高いという状況だったのです。
しかしその後、各大学、特に偏差値が高い旧帝国大学クラスなどが二次試験を重視しはじめることにより、足きりという主旨はだんだん薄れてきてしまいます。
ただし、現在においてもこの足きりという意味がなくなっているわけではないのが実情です。
次に、センター試験の結果ですが、基本的には国語200点、数学200点、英語200点(リスニングについてはさらに50点)、そして社会(世界史、日本史、地理、公民等の中から選択)で100点、理科(生物、物理、化学、地学等の中から選択)で100点という配点が基本となっています。
旧帝国大学などのいわゆる偏差値が高い大学においては、これとはまた違う配点をしているところもあり、さらに社会や理科について複数科目の受験を求めるところもあります。
ですので、センター試験の配点を単に知っているだけでは不十分で、志望校がどのような配点を行っているかというところまで理解しておく必要があるのです。
そして、その試験結果が前述の足きりに使われるというほかに、私立大学でセンター試験だけで合格を決めるところもあるので、実質的に当該私立大学の入学試験となっているところもあります。
最後に、このセンター試験における試験対策はどのように行うのが良いかというところですが、基本的には過去問をよく分析するということに尽きます。
試験である以上、制限時間がある、そして問われている分野と問われていない分野があるということを理解する必要があります。
前者の制限時間との関係では、「問題をどのように解いていくのが効率的なのか」という点を意識して分析するのです。
例えば、「4つの選択肢の中から正しいものを選びなさい」という問題で、3つの選択肢がおそらく間違いである選択肢、そして他の1つについては難しすぎて何を言っているのか分からないという問題設定がされている場合があります。
この場合、正解を答えなさいという問題であるものの、実は不正解を見極めなさいという問題で、「3つの誤りの選択肢を見抜ければ正解にたどり着ける」という設問になっているのだということを過去問を分析していると気付くことができます。
このような回答パターンを確立するというために、過去問を活用するのが試験対策として重要となります。
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