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大学は義務教育ではありませんが、近年は高校を卒業した人の半数以上が大学に進学するとも言われています。
とはいえ、家庭の事情などで1度社会人を経験し、学費を貯めてから入学する人、
入学した大学が自分に合わず、再度大学に入り直す人、
中には定年後に大学に入学する人もいます。
そんな大学受験を考えている人であれば1度は耳にしたことがある「センター試験」。
このセンター試験は、2021年1月(2021年度入学者向け入試)より「大学入学共通テスト」になります。
今後、大学入学共通テストに関する情報がどんどん発表されていくと思われますが、新体制になる前に、1度センター試験の仕組みをおさらいしてみましょう。
国公立大学の一般入試では1月に実施される大学入試センター試験と、各大学が個別に試験問題を作成して実施する2次試験の合計点で合否が判定されます。
大学入試センター試験では複数の科目の試験が実施されますが、合否の判断の際に使用する科目や配点の割合については各大学が個別に決めます。
大学によってセンター試験と2次試験の割合を半々にしたり、どちらかの割合を高くして合否を決めます。
合否の判定に使用するセンター試験の科目も、大学ごとに異なります。
そのため、志望校で合否の判定に使用される科目を受験することが必要です。
国公立大学の2次試験では2~3教科が行われ、例えば理系学部であれば英語・数学・理科が一般的です。
これに対してセンター試験においては理系学部でも国語や社会などの文系科目の結果も使用されます。
文系学部であれば、センター試験の理科や数学の結果も合否の判定に用いられます。
大半の国公立大学ではセンター試験と2次試験の合計点で合否が決まりますが、難関大学の医学部ではセンター試験の点数が低いとその大学の2次試験を受験することができない場合があります。
大学入試センター試験とは、文部科学省傘下の独立行政法人大学入試センターが1月13日以降の最初の土日の2日間にかけて実施する学力テストです。
このテストに受験することができるのは、高卒資格を取得した人か卒業予定の高校3年生です。
試験は日本全国で同一の問題・日時で実施され、全国の大学や専門学校などの講義室が会場に使用されます。
センター試験を受験するためには、大学とは別に出願して受験料を支払わなければなりません。
通常はセンター試験に出願すると、居住する地域の近くにある試験会場が割り当てられます。
地方であれば出願予定の地元の国立大学でセンター試験を受験するというケースもありますが、基本的に志望校とセンター試験の会場は関係ありません。
大学入試センター試験は、主に高校課程で学習する基本的な内容が出題されます。
全問選択式(マーク式)で、数学は0~9までの数字や「-」(マイナス)で答えます。
マークシートに鉛筆などで答えのマスを塗りつぶして受験番号を記入したり、問題の答えを回答します。
英語ではリスニング問題も出題され、ICプレーヤーとイヤホンが配布されます。
ICプレーヤーは1回だけ再生ができるようになっていて使用後は持ち帰ることができますが、メモリースティックやプレイヤーは再利用することができません。
イヤホンについては、自分で音楽を聴く時などに使用できます。
センター試験の問題は試験後に持ち帰ることができるので、問題用紙に自分が選んだ回答をチェックしておくことで自己採点で点数を知ることができます。
大学入試センター試験の解答は試験後に公表されるので、持ち帰った問題用紙を見ながら自分で得点を計算します。
大手予備校がセンター試験の点数と志望校を集計して各大学の難易度を調査して公表しているので、自己採点の結果を見ながら受験校を決めます。
大学入試センター試験の出題・回答方法や問題の傾向は、文部科学省が年2回実施する「高等学校卒業程度認定試験」(高卒認定試験)と似ています。
センター試験は高卒認定試験よりも問題の難易度は高いのですが、出題傾向や回答方法は同じです。
そのため、センター試験対策の問題集や予備校のテキストの練習問題に高卒認定試験の過去問が利用されるケースがあります。
「大学入学共通テスト」になった後、どのようになるかはまだ未知数の部分もあります。
すでに大学に進学した人も関わる機会がないとは言い切れません。
今後に注目です。
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