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みなさんは、勉強とはたった一人でやるものだ、と思い込んではいませんか。
もちろん、学んだ内容を自分のものにする過程では、必死に一人で内容を身につけるという時間が必要でしょう。
ただ、だからといって、勉強は「独学」の方がいい、と一概に言うこともできないのではないでしょうか。
一人きりで部屋にこもっていると集中力が続かない、あるいは、周囲と断絶した環境にいると勉強のモチベーションを失ってしまう、といった状態は、勉強を進めていくと誰しもが多かれ少なかれ体験するもの。
そんな時頼りになるのが、同じ目標に向かって切磋琢磨する勉強仲間です。
人と一緒に勉強するなんて気が散ってしまうのではないか、と思うかもしれませんが、やり方さえ間違えなければ、「共学」で勉強効率をアップさせることは可能なのです。
教育関係でよく用いられる言葉に「ピア効果」というものがあります。
これは、「意識や能力の高い集団の中に身を置くことで、切磋琢磨しお互いを高め合う効果」(Wikipediaより)のこと。
ピアとは仲間、同級生、同僚という意味です。
世の中には、東大に現役で何十人もの合格者を出す「進学校」と呼ばれる高校がありますが、これなどはまさにプラスのピア効果が作用しているケース。
最難関大学を目指すという同じ目的を持った意識も能力の高い生徒たちが集まることで、お互いに刺激しあって相乗効果をもたらし、集団全体の学力のレベルが上がっていくわけです。
勉強仲間を見つけて一緒に勉強することで、モチベーションが上がり勉強への集中度が増す、ピア効果が期待できるのです。
これは、漫画「ドラゴン桜」の中に出てきて有名になった勉強法です。
グループの仲間が勉強する範囲を分担してそれぞれにノートを作り、それをお互いに交換するという方法。
暗記物の勉強では、一人でやっているとその膨大な量にめげてしまったり、ひたすら覚えなければならないことがだんだん苦痛になってしまったりしますが、仲間と一緒にやれば安心感が得られます。
また、何より重要なのは、自分が作ったノートを仲間と共有するわけですから、いい加減なノートを作ってしまうと仲間にも迷惑をかけてしまうということ。
つまり、お互いがお互いに対して責任があるので、期限までに仕上げることはもちろん、他人が読んでも読みやすくわかりやすいノートを作ることが求められ、結果として、自分自身の勉強にもなるというわけです。
スクラム勉強法では一人で勉強する量が減るだけでなく、ノートを仕上げた時の達成感を仲間と共有できますし、さらに自分が誰かの役に立てたという成功体験も得られます。
勉強が「ただ苦しいもの」ではない、やりがいのあるものだと感じることができるのも、仲間との「共学」のメリットの一つです。
同じ大学・同じ学部・同じ専攻の同学年の仲間を作ることがいちばん良い方法なのはいうまでもありません。
他にも、サークル仲間で一緒に勉強グループを作るのも良いでしょう。
いずれにしても、一緒に勉強してくれそうな友達がいたら、ぜひ声をかけてみましょう。
案外相手も仲間を探していた、ということも。
そうでなくても、「勉強は絶対独学で」という主義でない限り、迫り来る中間試験や期末試験に向けて一緒に勉強することを拒否する学生はそれほど多くはないのではないでしょうか。
仲間と勉強する際には、「スクラム勉強法」のところでも言いましたが、「お互いに相手に対して責任を持つ」ということがポイントです。
そうした意識が持てないような相手ですと、たとえ仲間を組んでも足を引っ張られるだけで終わってしまう危険がありますので注意が必要です。
良い仲間を見つけて、勉強の集中力と効率をアップさせ、一緒に試験を突破できるようにがんばりましょう。
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