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国公立大学や難関私立大学の理系学部に在学する学生であれば、必修科目に卒業研究が含まれています。
これは3年または4年次から研究室に所属して、専門性の高い研究を行って卒業論文を作成するものです。
就職をする場合には、卒業研究の指導教官の人脈で就職が決まるケースもありますし、大学院に進学する場合は、基本的に学位を取得するまで同じ研究室に配属されて研究を続けることになります。
いずれのケースでも理系学部の学生にとっては研究室を選ぶことは、就職先を選ぶことと同じほど大切なことです。
基本的に一度研究室に配属されたら、卒業するまで変更することができません。
後で後悔をしないために、配属先の研究室はよく調べて慎重に選ぶ必要があります。
ほとんどの大学では4年次から研究室に配属されて、4月から本格的に卒業研究がスタートします。
ただし、一部の大学では3年次から研究室に配属されるケースもあります。
本格的に配属先の研究室を選ぶのは、配属される直前(2年次または3年次の終わり頃)となります。
多くの理系学部では、研究室に配属される前に、授業で学生実験が実施されます。
学生実験はその学部の研究室がテーマや課題を分担して実施するので、この時に研究室のスタッフ(先生やTAの大学院生)と接する機会があります。
本格的に研究室選びをするのは2年または3年の終わり頃(1月~2月)ですが、学生実験などを通して研究分野などを調べることができます。
慌てて短期間で配属先の研究室を決めてしまうと、配属後に後悔する場合があります。
後で後悔をすることがないようにするために、1年~3年次の授業を受けている時に情報収集をしておくことが大切です。
学生実験の際に先生や大学院生と親しくなっておけば、配属先を決める際に役立つことがあります。
当然のことですが、研究室選びで一番大切なことは研究内容です。
2年次または3年次から専門課程の授業が開始されるので、研究内容についてある程度の情報を得ることができます。
ただし、専門性が非常に高い分野の研究を行っている場合には、内容を理解することが難しいと感じることがあるかもしれません。
研究内容がどのようなものか理解しにくいと感じた場合には、活動状況を調べてみることができます。
理系学部の研究室は純粋に学術分野の研究を実施するか、民間企業と共同で応用分野の研究を行っている所に分かれています。
あらかじめ基礎的な内容と応用分野で自分に合っている方を考えておけば、研究室を選びやすくなります。
研究室に配属されたら、登校から下校時までその研究室に滞在することになります。
大学の研究室は、専門分野や先生の考え方によって雰囲気がかなり異なります。
中には民間の会社のように毎朝決まった時間に登校して、夕方になるまで帰れないようなケースもあります。
これに対して、ゼミの時間以外は自由に登校・下校することができるような研究室も存在します。
企業と共同研究をしている場合には、決められた期日までに結果を提出することが求められ、夜遅くまで学生が実験室で測定を行っている所もあります。
逆に、大学院生が夕方頃に学校に来て、夜間にネットやビデオゲームで遊びながら実験を行い、早朝に帰宅するというルーズな研究室も存在するようです。
いずれの場合も実際に研究室を訪問して、先輩やスタッフと話をしてみなければ分かりません。
大抵は配属先を決める時以外でも自由に研究室の見学をすることができるので、授業の合間やレポートの提出の際に訪問して見ると良いでしょう。
理系学部の学生にとって、研究室選びは大学選びと同じくらい大切なイベントです。
就職や進学後を考えて、事前にしっかり情報収集をしておくようにしましょう。
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