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子供の頃から人と話すことがあまり得意ではなく、自分のことを引っ込み事案だったと言う人は意外と多くいるものです。
しかし、小学校や中学校を卒業してからしばらく振りのクラス会で、かつては全然話さなかったという印象の子が非常に高いコミュニケ-ション能力を発揮していて驚いた経験がある人も少なくはないでしょう。
そんな時、かつてはあれほど印象が薄かったクラスメートが、みんなの話題について行くどころか自分から話題を提供し、周囲から笑いを取るまでに成長することができたのはなぜなのか、疑問に思ってしまいます。
彼らは「話し方教室」か何かに通ったのでしょうか。
未だに引っ込み思案のままでいる人ならば、半ば羨ましく半ば嫉妬にも似た気持ちを抱くというのも無理はないことです。
しかし、秘密は意外なところにあったりします。
それは、「環境が変わった」ということに他なりません。
小学校や中学校は比較的簡単に友達のグル-プができてしまうため、出遅れてしまった子供はどうしてもそのグル-プの輪から外れてしまいがちです。
既に出来上がりつつあるグループの輪に改めて入る勇気はなく、そのうちにあの子は暗い子だとか「ぼっち」などと言われてしまうと、本当は明るい自分の姿をみせるタイミングを失ってしまいます。
けれども、そんな「引っ込み思案」の子供が新しい環境に入ったらどうなるでしょう。
彼、または彼女のコミュニケ-ション能力の程など、まだ誰も認識していない環境です。
こういった全くゼロからの出発ならば、本当の自分を最初から出すことはそれほど難しいことではないはずです。
その最たるチャンスは大学生活にあると言えます。
大学だったら、昔からの顔見知りの数はグンと減るに違いありません。
ですから、大学に入ったら、すぐにでもサークル活動について吟味することをおすすめします。
大学はもちろん勉強する場であることは間違いありませんが、勉強だけでなくコミュニケ-ション能力を磨く絶好の環境でもあることを是非覚えておいてください。
中でもサ-クル活動というのは、興味が同じ学生が集まって運営されているということもあり、話題に事欠くという事態にはなりにくいのが特徴です。
また、1年生から4年生まで年齢が異なった学生との出会いもあり、たとえ同じ学年で気が合う友人を見つけられなかったとしても、学年の垣根を超えて一生付き合える友人を見つけることができるかもしれません。
つまり、大学生活における第二の居場所作りとしてサ-クル活動を始めてみるメリットはたくさんあるのです。
コミュニケーション能力とは、環境と場数に大きく左右されるものだと思ってください。
最初は上手に話をまとめられなくても、話し上手な人の近くにいて聞いているだけでも大いに参考になるものです。
大学生のサ-クル内ならば、多少の失言や的を射ていない返答も大目にみてもらえるというのも有利な部分です。
これが社会人となると、なかなか許されなくなってしまいます。
そういった意味でも、今まで自分のコミュニケーション能力に自信がなかったという人は、ここで努めて饒舌な自分を意識してみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、自分でも驚く程話し上手な自分を発見できるかもしれません。
そして、それが切っ掛けとなって人生が開けないとも限りません。
大学生活におけるコミュニケーションは、これから社会人になるにあたっての大事なレッスンのひとつでもあり、今までの自分の殻を破るいい機会でもあります。
サ-クル活動を上手く利用すれば、コミュニケーション能力が上がり、未来へと続く新しいステップが開かれていくことでしょう。
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