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大学入試のスケジュールはAO入試を含まれば秋には始まり、センター利用入試や一般入試を考えると2月あたりに集中するようなイメージです。
どの大学も同じようなスケジュールで進みますが、大学院入試に関する基本的なスケジュールを見ていくと、実は大学院によってバラバラなのが実情です。
これは諸外国の状況に合わせているケースと日本本来のスタイルに合わせているところで分かれているからです。
諸外国では9月に入学をするのが一般的であり、日本は4月と半年の違いがあります。
つまり、4月や5月の時期に受験がある大学院は9月入試のところです。
そこに推薦入試や10月入学などそれぞれの大学院の事情が絡み合うことで毎月どこかの大学院で入試が行われているような状況になります。
大学入試と違うのは、大学院入試は偏差値が高ければ学力だけでどうにかなるわけではないというところです。
学部入試と違い、大学院入試の提出書類には研究計画書というものがあります。
これは、大学院で何をしたいのかをまとめたものであり、研究計画やその方法などを記載していきます。
内部進学の場合は卒業論文をやや発展させたもので問題ありませんが、外部への進学となるとこれまでやってきたことを発展させた形でまとめていくことになります。
研究計画書はその研究に対する関心や意欲などを見るために必要とされ、これらを見て入学を認めるかどうかを判断します。
もちろん、研究計画書は一朝一夕に書き上げることはできません。
これを基に研究を行っていくため、適当な内容では認めてくれるわけがないからです。
出願期間が決まっていれば、その数ヶ月前から準備を重ねていく必要があります。
卒業論文があればそれを発展させれば大丈夫ですが、社会人などが大学院入試にチャレンジする場合には、ある程度の時間を前もって設定してから書き上げるようなスケジュールを立てないと間に合いません。
基本的な試験内容は、専門科目の試験もあれば口頭で済むものなど多種多様ですが、英語の試験はほとんどのところで行われます。
大学院では英文で書かれた専門書を読む機会が多いため、専門科目の試験だけでなく英語の試験を用意しているところがほとんどなのです。
英文で書かれているものを瞬時に読み解くことが求められ、少なくとも自分の専門科目で出てきやすい英単語は覚えておかないといけません。
大学院によっては辞書を見ることを許可しているところもあるようですが、実際はそんな余裕はなく、結果的に語彙力も問われるような試験になります。
専門科目の試験に関しては、その専門分野に関する詳しい知識があるかどうか、そして論理的に物事を考えているかどうかがチェックされます。
専門分野に関する理解が浅ければ研究どころではなく、研究をしても論理的でなければ論文は書けません。
この2つのことを重点的にチェックして合否の判断をします。
最後に口述試験ですが、いわゆる面接のようなものです。
表現を変えれば就職活動における企業面接であり、なぜこの分野を学びたいのか、なぜこの大学院で研究したいのか、といったことが聞かれるますので、事前にそうした質問に対する答えを準備しておくことが必要です。
どの大学院を受験するのかについては、どんな研究をやりたいのかということを明確にしてから決める必要があります。
例えば、単に「経済を学びたいから」というだけでは簡単に落とされてしまいます。
経済の中でもどの分野のテーマについて掘り下げたいのか、なぜその分野・そのテーマである必要があるのか、などを詳しく具体的に説明できるような状態でなければ合格は難しいと言えます。
大学院を受験する際には、希望する学校の募集要項が出る前から下調べを行い、募集要項が出たらすぐに準備にとりかかるような態勢が取れるようにしておきましょう。
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