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大学を選ぶ時には、何を学べるのかが重要ですが、入学してから他の大学の教授の授業を聴きたいと思うこともあります。
そんなときには聴講生制度を利用すると良いでしょう。
聴講生制度とは卒業で必要となる単位の取得を目的としない社会人や他大学の学生が授業の聴講を認める制度です。
聴講生制度を設けている大学であれば、手続きを行うことで聴講の許可をもらうことが出来ます。
聴講生になるには出願をする必要がありますが、聴講生の出願要項には、出願資格は聴講したい授業を理解できるだけの能力があること、というように抽象的な事が書かれていることもあれば、高校卒業以上、大学の教養課程を修了したものと書かれていることもあります。
自分が聴講生制度を利用したい大学では、どのように決まっているのかを確認してから出願しなければいけません。
聴講生は定員が決まっており、在学期間は半年ないしは1年です。聴講できる授業科目数に制限を設けていることもあります。
出願をしたら、提出した書類をもとに審査が行われます。
それに加えて面接、小論文など授業を理解できる能力があるのかを判断するための試験も行われることがあります。それらの結果を踏まえて合否判定が出ます。
出願をするときには出願料や選考料、検定料といった名目で手数料がかかります。これは合格した場合に支払う入学料と授業料はまた別です。
そうして聴講生になったら、聴講生の学生証が交付されます。
前述のように単位は必要ないので定期試験を受ける必要はありません。
しかし、聴講をしたということを証明する書類の発行は本人の請求があればやってくれます。
万が一にもその大学の学生などに迷惑行為を行ったら、聴講の許可は取り消されてしまいます。
また料金の支払いがされないときも同様に取り消されます。
授業の休講については、休講掲示板あるいはインターネットにて知ることができます。
電話での問い合わせには応じない大学もあるので注意しなければいけません。
聴講生のメリットは、他の大学では正式に所属している大学では学べないことがあったり、有名な教授がいたりするときに、受験をし直すことなく授業を受けることができるので、より専門的で幅広い知識を得ることが出来ることです。
それに聴講生になれば、図書館や自習室その他の施設を利用できるようになるので、勉強できる環境がより充実します。
デメリットはというと、単位の取得ができませんし、資格取得を目的として出願は基本的に出来ません(一部で例外的に資格取得のための演習や実験を受けられることもあります)。
また授業数に制限があるので、人によっては足りないこともあります。
それから、その大学の学生が受講しなくて人数が足りない授業は無くなるので聴講することはできません。
どうしても聴きたい授業をやっている大学が、住んでいるところから遠く離れたところにあるというときには、キャンパスへ移動するのに時間もお金もかかってしまいます。
メリット・デメリットを見ていくと、やはり大きな問題となるのは単位が取得できないということにあります。
それで学べることがあればよい、と割り切れれば十分に活用できますが、単位が欲しいというのであれば普通の聴講生制度は向いていません。
そんなときには単位取得できる特別聴講生制度というのもあります。
大学同士に相互交流が構築されており単位相互制度により、他の大学でも単位取得が出来るのです。
単位があるので、特別聴講生の場合には定期試験を受けなければいけません。
もちろん、所属している大学の試験と日程が重なることがあります。
そのときには所属している大学を優先して、聴講している授業は追試という形で受験することになります。
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