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大学の単位の仕組み~その1~

 

大学生になったら耳が痛くなるほどよく聞く言葉「単位」。

 

でも、そもそも単位って何なのか、その仕組みについて把握していない人も多いかもしれません。

 

今日から2回に分けて大学の単位の仕組みについて解説します。この記事では、大学の単位の種類などについてです。

 

目次

【まず、単位って何?】

「単位」という言葉を知らない大学生はいないと思います。

 

学生同士でも頻繁に単位について話し、進級するにも卒業するにもこの単位が非常に重要になります。

 

単位とは、1つの科目に対する学習の基準量のことで、「この科目にこれだけの時間を費やして勉強しました」ということを証明するものです。

 

文部科学省令の大学設置基準によって、1単位は「四十五時間の学修を必要とする内容」と定められています。

 

1単位を取得するために大学が行う授業時間は、下記の通り決まっています。

 

・講義及び演習は15~30時間

 

・実験、実習及び実技は30~45時間

 

もし1単位を履修すると、授業時間は90~100分、授業数は前期後期各14~16回(2単位)です。

 

1科目につき2単位ずつもらえるのが普通ですが、なぜでしょう。100分の授業を15回受けても合計25時間なので、1単位にしかなりません。

 

実は、1単位には単純に授業の時間だけじゃなく予習や復習の時間も取得時間に含まれているのです。

 

学生の皆さんはしっかり予習・復習していると思いますが、これは仮にしなくても学習時間に加算されます。

 

予習時間+授業時間+復習時間=単位なのです。

 

少し難しい内容ですが、なんとなくイメージできたと思います。

 

次に、大学の単位の種類についてです。

 

【大学の単位の種類】

≪必修科目≫

 

 

必ず単位を取らなければいけない科目のことで、学部や学科などによって必修科目は異なります。

 

進級・卒業するのにこの必修科目がマストで、他の科目で単位数を満たしていても意味がありません。

 

≪選択必修科目≫

 

これは、いくつかある科目の中から自分で選んで必ず取得しなければいけない科目のこと。

 

必修科目より科目の選択肢が広いのが特徴です。

 

≪その他の科目≫

 

必修科目や選択必修科目以外の科目は、学生の好みによって選べます。

 

そのため、自由選択科目と呼ばれることもあり学部の内容を超えて学べます。

 

例えば、経済学部の学生でも法学部の内容を勉強できたり、その逆もあります。

 

ただ実際は、自分の専攻科目以外の内容を学ぶだけじゃなく、単純に単位が取りやすい科目を履修するパターンもあります。

 

卒業するためには、この自由選択科目の単位も当然必要になります。

 

大学の単位は大きく分けてこの3つです。理系には必修科目が多く文系にはこの自由科目が多い印象があります。

 

このことから理系は卒業するのが難しいと言われるのかもしれません。

 

授業を選ぶ際に便利なのが「シラバス」というもので、いわゆる年間授業計画書のことです。

 

シラバスには、授業内容、担当教員、開講日時、使用教材、成績評価の方法などが詳しく記載されており、大学によってはインターネット上で確認できるところもあれば、便覧などに記載する大学もあります。

 

いずれにしても、シラバスは学生にとって授業選択で必須なので公開していると思います。一度、調べてみてください。

 

【まとめ】

いかがでしたか?今回は、「単位の仕組みその1」として単位の基本的なことについて紹介しました。

 

次回は、卒業に必要な単位数や成績評価についてです。

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この記事を書いた人

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生徒とのコミュニケーションを大切にし、彼らの学習の進度や状況を把握することで、適切なサポートを提供できるよう努めています。

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