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読者の皆さんは、大学で「GPA」という言葉を聞いたことはありませんか?
GPAは、特殊な方式で算出された成績評価のことで、欧米を中心に数多くの大学で取り入れられています。
今回は、そんなGPAについて、そして就活などに影響するのについて詳しく解説します。
GPAは、「Grade Point Average」という英語の頭文字を取ったもので、「成績の平均点」という意味になります。
アメリカなど海外で主流となっている成績評価方式で、日本でも採用する大学は多くあります。
みやぎインターカレッジコープの調査によると、日本で初めて導入されたのは1953年の国際基督教大学。
その後学部段階での導入率は、2006年に40パーセント、2008年には48パーセント、2013年には72パーセントという数値になっています。
GPAを算出するには、最初に成績ごとにポイントを決めなければいけません。
例えば、下記のように。
A(秀):4ポイント
B(優):3ポイント
C(良):2ポイント
D(可):1ポイント
不合格:0ポイント
GPAのポイント設定は、各大学によって異なり、大学によっては一番最初のAを5ポイントとして計算しているところもあります。
このポイントを基準に、成績ごとのポイント足して、それを合計単位数で割ったものがあなたのGPAとなります。
一般的に、2.3程度がGPAの平均とされており、GPAの数値を卒業条件として設定している大学も存在します。
面白いことに、日本とアメリカではGPAに対する評価が若干異なり、例えば、中堅A大学でGPA4.0の学生と、超有名B大学でGPA2.0の学生なら、世間的な評価はB大学の方が高くなります。
なぜなら、B大学の方が難しくレベルが高い大学だから。
でも、アメリカでは、GPAの評価は非常に大切なので、A大学の学生の方が高い評価となります。
アメリカでは、GPAは重要だということはわかっていただけたと思います。
このGPAは、奨学金にも影響することがあり、実際、アメリカでは州立大学に行った学生の間では、ある一定数のGPAを下回ると奨学金が支給されなかったということがありました。
実際のところ、GPAの数値が本当に影響したかどうかはわかりませんが、GPAが奨学金の利用に影響した可能性は十分考えられます。
まずは、アメリカの話ですが、就職の際に選考基準として扱われることが多いです。
大手企業になると、ほとんどのケースでこのGPAを採用材料としており、アメリカでいかにGPAが大切かがわかりますね。
それに対して、日本は外資系企業では、GPAの提出が求められることがあるようですが、大学によってGPAの基準が異なるため、そのまま数字を判材料としにくいのが現状で、アメリカと比べるとGPAを参考にしている企業はそれほど多くはありません。
ただし、最近では、大学で勉強をどのくらい頑張ったかなど、大学生活での「成果」を表すものとしてGPAを参考にしている企業が増えています。
一概に〇〇以上あればいい、と言えないのが本音ですが、基準として3.0以上あれば就活に有利と言えるでしょう。
また、就活だけに限らず、海外の大学などに留学や大学院進学を考えている学生は、GPAが必要になると思うので、普段からしっかりと勉強しておきたいものです。
GPAを導入している大学は、全体の70パーセントを超えており、読者の皆さんの大学も採用しているかもしれませんね。
「日本ではまだ、GPAはあまり重要視されていない」と思っていたら、留学や就活など思わぬタイミングで必要になることも考えられるので、後悔しないように優秀な成績を収めるように頑張りましょう。
では、今回は大学のGPAについてでした。
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