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高校から大学に進学する際に、すでに将来の青写真が頭の中で描けていて、それに向かって1番近道であるような大学と学部を選ぶということは、理想的なことです。
しかし、高校卒業の時点でみんながみんな自分の将来についてはっきりとしたビジョンが見えているというわけではありません。
中には「どの学部で何を学びたいか」よりも「どの大学のどの学部ならば合格しやすいか」で、志望大学を決めるという学生も決して少なくはありません。
それから、どうしても入学したい大学、学部があったとしても、残念ながら受験に失敗するということもあるわけです。
では、大学受験がうまく行かず自分の希望していた大学や学部に受からなかったからといって、将来の希望まで180度変えなければいけないものなのでしょうか。
もちろん医学部希望の学生が、受験に落ちて浪人は嫌だと法学部に入学した場合には、将来は大きく変わることになる可能性が大ですが、大学の勉強と将来は必ずしもいつも直結しているものではないので、第一希望の大学に合格できなかったからといって、いつまでも落ち込む必要はありません。
それでも全力疾走で受験勉強したにもかかわらず、希望とは異なる大学や学部に行くことになった大学生の中には、入学後に受験勉強の疲れがどっと出てしまい、勉強する気がなくなってしまうという人もいます。
やる気がなくなってしまったら、一度立ち止まって見るのも良いかもしれません。
単位を取るために授業に出席しなければなりませんが、アルバイトをするなり気分転換を図るなりして、もう一度自分の目標を見直してみることです。
案外現在の学部からの道も開けているかもしれません。
また、大学入学後は分からないことは誰に相談するか、まずそれをはっきりさせることで気持ちが落ち着いたりします。
教授に相談するには気が引けるという時には、大学のクラブ活動やサ-クルの先輩、あるいは友達に相談するという方法もあります。
大切なことは、大学の勉強と将来が結びつくような勉強の仕方をすることは理想的です。
しかし、その時は全く将来ためにならないと思ってみても、長い人生何が起こるかわかりません。
あの時あの勉強をしておいて本当によかったと、思わぬところで過去の自分に感謝することは案外あるものなのです。
そういった意味では大学の勉強というのは、その後の人生に大きく影響する勉強であるとも言えます。
大学の構内での勉強のみならず、この時期に見たり聞いたりし、さまざまな経験ができるように、心のアンテナを張り巡らせておくことが将来につながるということもあるのです。
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