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大学の授業では、さまざまな場面でレポートの提出を求められるようになります。
でも、そもそもレポートとはいったい何でしょうか。
今日は、大学生としてレポートにはどういうことを書けばいいのかを具体的に解説していきます。ぜひ参考にしてください。
レポートとは簡潔にいうと「根拠に基づいて、自分の主張を伝える文章力」のことです。
高校までのような読書感想文ではなく主張には必ずそれを裏付ける根拠が必要です。つまり、根拠のない主張はレポートにおいては全く認められません。
「たぶん~だ」「きっとこうなるだろう」「そうらしい」というだけでは大学レポートとしては不十分です。
レポートは、授業や自習などで身につけた知識や情報をまとめて考える作業空間でこれを理解して行うか行わないかでレポートの作成効果が大きく変わります。
さらに詳しくいうと、授業などで得た知識を紙にまとめることで理解を深めることがレポートの本来の目的です。
ただ単に、課題として出されているから点数を取るのではなく本来の目的や意味をしっかり把握したいです。
大学生のレポートで時々見かけるのが ‘’調べ学習’’ になっているレポートです。
本人は一生懸命書いていてもそれが調べ学習になっているとレポートとしての良い評価はもらえません。そうなると当然、成績や単位にも影響してきます。
「レポート」と「調べ学習」は全然違うものです。これを知らないといつまでも理想的なレポートは書けません。
皆さんは高校生の時に、理科や社会などで「○○について調べなさい」という課題があったと思います。
例えば、「徳川家康と江戸幕府成立について調べなさい」というような課題で、これでは関ヶ原の戦いなどの歴史的事象や家康についてのさまざまなエピソードなど事実として残っていることをいくつも挙げて文章にしていきます。
要するに、調べ学習です。 調べ学習では、資料から必要なことを見つけて書き出します。
たくさんの資料をもとに事実を挙げていくため、文章のボリュームが多くなり何となく達成感が得られると思います。
でも、大学のレポートはこの調べ学習をもとにして、自分の考えを導き出さなくてはいけません。これが大きな違いで難しい部分でもあります。
主観だけではダメで、客観+主観をうまく融合させなければいけません。これがレポートの難しいところでもありますが、慣れていない時は特に先に述べた感想文になってしまう学生が多いです。
調べる作業だけでもかなりの時間を取られるため、この段階で満足してしまうと調べ学習のレポートになってしまいます。
「レポート」は、いわば「調べ学習」が課題のスタートで調べたことをもとに自分の考えをもつことから始まるのです。
調べたことを自分の主張の根拠とするように書き進めていくことがとても大切です。
課題について調べる作業が終わったら、次は構成を考えてみましょう。
レポートは「序論」「本論」「結論」の3部構成で書いていくのが一般的です。順番に解説していきます。
ここでは課題の中のどのようなことについて主張するのかを書きます。
いわゆる書き出し部分で、何を考察するのか、考察する理由は何か、論点は何かなどをまとめます。
具体的に文字数は決まっていませんが、だいたいレポート全体の20%前後で書きます。
本論は一番大切な部分で、全体の60~80%くらいを占めます。
課題に対してどう考えたか、他者はどう考えたか、どんな参照データがあるかなど分厚く書きます。
ここで紹介する根拠はできるだけ詳しくたくさん挙げるようにしてください。
最後に結論です。
ここはレポートの総まとめ部分で総括や今後の課題などを述べます。全体のバランスを考えて10~20%くらいでまとめたいです。
自分が調べた内容についてどんな主張をしたのかも記載しましょう。
レポートを書く際に特に重要なことは次の5つです。
1.先行研究をもとにすること
2.客観的に書き進めること
3.参考文献を必ず記載すること
4.文章の形式を統一して書くこと
5.読んでもらう相手を意識してマナーを守ること
自分の主張したいことについてこれまでに他の人が主張してきたことを指します。
それを踏まえた上で自分はどのように主張するかを示します。
先行研究はレポートの中で引用することになりますが、引用する時には「○○といわれているが」と書くのではなく、引用文を「」内に入れそのすぐ後に(著者名、発行年、ページ)を入れて書きます。
これは決まりで守らなければ盗用などになる可能性があります。引用では自分の考えではないということを示してください。
引用を含めレポートの情報収集はインターネットや図書館などで行います。
インターネットを使う際は誰でも編集可能なWikipediaのようなサービスは信憑性に欠けるので控えてください。政府公式や書籍などがいいです。
これはレポートでとても重要です。レポート作成に慣れていない学生は文章中に「私は」という言葉を入れがちですがNGです。
参考文献リストの書き方にもルールがあります。
学問の分野によっては特別な書き方もありますが、そういった場合は最初に説明があるはずです。
一般的には次のように書きますので参考にしてください。
書籍:著者名、(発行年)、『書籍名』(訳者名)、出版社名、ページ
雑誌掲載の論文:著者名、(発行年)、「論文名」、『雑誌名』、巻・号、ページ
インターネット:参照ホームページ名、検索URL、最終検索日
文章の形式も統一します。「です・ます調」「~だ」ではなく「である調」で書きましょう。
また、「でも」「だから」「なので」などはレポートの言葉として適切ではないので気をつけてください。
「でも」→「しかし」、「だから」「なので」→「したがって」にします。
そして、最後に全体を読み直して誤字脱字や改行の仕方におかしなところはないか確認します。インターネット上の文章校正サービスなどを活用してもOKです。
学籍番号や氏名、所属や授業科目などが書かれているかも確認しましょう。
そして何よりも提出期限は必ず守ってください。どんなに良いレポートでも提出期限に遅れると受け取ってもらえない可能性があります。
時間に余裕を持って計画的に行動したいです。
いかがでしたか?大学生になるとレポートをたくさん書くことになります。
大学生のレポートは学術的な視点がとても重要で、レポートを書くことが何の役に立つのだろうと思うこともあるかもしれません。
「根拠をもとに主張する」ということは、実社会でも役に立ちます。社会に出てからもレポート作成はあります。
レポートは書き方さえ覚えてしまえば決して難しくありません。何度も経験していくことで上手に書けるようになります。
では、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。当サイトでは、大学のレポート作成に役立ついろんな情報を発信しているので他の記事も参考にしてください。
※この記事は2020年4月に更新しました
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