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大学の研究室やゼミってよく耳にしますが、実際何をする所なんだろうと疑問を持つ方は多いですよね。
では、ゼミや研究室とは?何を行っているのでしょう。どういう仕組みなのでしょうか。
ゼミや研究室をどのように活用していくのがベストなのか、最初はよくわからないものです。
そこで今回はゼミや研究室について詳しく掘り下げてみたいと思います。
大学を卒業して社会人をしている先輩方からはよく「ゼミはなるべく厳しいところで、社会に出る前の基礎を固めるのがよい」とアドバイスされることがあります。
社会に出るより先に、大学生のうちにしっかりと厳しい環境で成長しておくことは社会に出るにあたって必要なことでもあります。
とはいえ、実際にゼミや研究室がどのようなものなのかを知らないうちには想像もできない、わからないことかと思います。
そもそも、ゼミとは?研究室とは?一体どのようなものを指すのでしょうか。
これらは学部や学科ごとの専門性の高い知識を、さらに深く学習・研究していく場所のことを指します。
通常、ゼミや研究室は専門知識を深めていく2年次以降、教員の指導のもとでテーマを深掘りしていける場所となっています。
学術論文を読み解いたり、実験を繰り返すことで自分の研究するテーマを追求します。
文系と理系で違いがあるので、それぞれ説明していければと思います。
大学ごとに違っていますので、一概に全ての大学で同じとは言えませんが、参考までに比較してきます。
学部によって、またゼミによって厳しさはかなり違います。ゼミの下調べは重要です。
ただし、ここで覚えておいて欲しいことが学部の違いと言うよりも、理系と文系のゼミの違いはかなり大きいと言うことです。
その比重を占めるのは理系の方で、理系は研究室を適当に選んでしまうと後に後悔をすることになってしまいます。(選び方など後述します)
理系の方は大学院に進む方が比較的多いため、研究室での勉強は卒業のためではなく大学院の準備のためという箇所が多いでしょう。
修士課程博士課程に進む場合には、研究職として就職する場合でも、研究内容や教授の性格・人脈は千差万別です。
理系は文系に比べてゼミや研究室の活動頻度が高めであることが特徴となっています。
週に4回から5回ほどの活動をしているところも多くあります。
ゼミや研究室のメンバーは大学院生や学部生、あとは教授などで構成されています。
理系における研究の進め方は、まずテーマを設定し、そのテーマに対する文献を読んだり、フィールドワークをしたり、さらには実験や実習といったより実践的な研究も必要となります。
これが文系との違いで、活動頻度が文系より多い理由となっています。
最終的に実験で得た研究結果を論文にすることで、あるテーマへの研究を完了したことになります。
研究室やゼミによって人生が良い方向に進む人も悪い方向に進む人もいると言っても過言ではありません。
文系のゼミや研究室の活動頻度、あまり高くない傾向です。
少ないところだと一か月に1~2回の活動となっていることが多いです。
または週に1回くらいだったりと理系と比べれば活動回数が少ないのが文系のゼミや研究室によく見られる特徴です。
ゼミや研究室において、教授だけでなく大学院生も属しているので、人脈を広げるのに打って付とも言えます。
文系のゼミや研究室の研究の進め方は、基本的に研究テーマを決めて、テーマに関連する文献を調べたり、フィールドワークを重ねます。
最終的に論文を執筆し、研究が完了します。
その点文系のゼミは教授も物腰柔らかな方が多く、研究内容も日本語圏か外国語圏といった内訳が主な比重と言った感じなので、あまり深刻に考える必要はありません。
しかしそのため研究内容がはっきりしないゼミに行ってしまうと、せっかくの成長のチャンスを逃すことになってしまうためその点は十分考慮しましょう。
では実際にゼミや研究室を選択する時には、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。
ゼミや研究室以外のどんなことでもそうですが、たとえば習い事などを選ぶ時もいろいろと下調べをして検討すると思います。
それはゼミや研究室も同じで、選ぶ前にはしっかりと下調べをする必要があります。
特に理系の場合は、このゼミ選びを失敗してしまうと大学生活に後々大きな後悔を残してしまうことになりかねません。
その理由として、理系は研究を進める中で大学院まで進む人も多く、研究室やゼミでの経験や研究内容が大学院に進んだ時に活きるためです。
ゼミや研究室における人脈をしっかり確立できるかどうか、そして教授とどれだけ知り合えるか親密になれるか等によって、研究内容ごとに研究職で就職する際に有利不利が生じることさえあります。
それほどゼミや研究室を選ぶことは大切なことですので、慎重に選択しましょう。
この記事の後半でより深く詳しく下調べの方法を解説していますので参考にしてください。
対する文系については、理系ほど致命的な選択ミスといった後悔は生まれないと思いますが、自分の最も学んで伸ばせる時期を最大限に活かせるゼミや研究室に所属できることが望ましいと考えられています。
成長機会を損失しないよう、自分の学びたいこと、興味のあること、研究したいことをしっかりと学べる研究室やゼミを選択することが肝要です。
ゼミや研究室での目標は「卒業論文・卒業研究を完成させること」」になってきます。
そのために教授や先輩など、頼れる人に相談しながら作り上げていく必要があります。
大学生という時間の中で完成させる論文は、一か月そこそこで作り上げるようなものではないため、その作成には相当の労力を消費します。
しかし就職活動において、論文や研究に費やした行動力や時間、探求心などあらゆる要素が有利に働きます。
将来就職して、仕事をする中でも「あるテーマについて調べる、研究する、まとめる」といったことを難なくこなせることは武器になるでしょう。
例えば、貴方の希望する研究室の教授の名前をインターネットで調べてみてください。
どのような学会に参加していたり、関係性がある教授ですか?
例えば、化粧品の会社に就職したいと思っている化学系の学科の生徒さんが、建築関係に強い教授の研究室に入ったとしたら、少し就職の方向性が変わってしまうことはイメージつくと思います。
もちろん、研究室で全てが変わるわけではありません。
ただ、少なくとも自分が将来の目標があるのであれば、どのような業界に強い研究室かは調べておきましょう
文系と違い、理系は研究室に滞在する時間も自然と多くなります。
滞在時間は多くない、という人も研究について費やす時間は文系より多くなるケースがほとんどです。
研究室は修士として3年間、博士となればもちろんそれ以上に関わり続ける空間ですので、重要であることは言うまでもありません。
選び方について説明してきましたが、どれだけ慎重に選んでいても研究室やゼミによっての明暗は分かれるものです。
たとえば研究室に赴く頻度が週に5日以上、10時間以上ともなれば、ほとんどの時間を研究室に費やすことになります。
しかし別の研究室では研究室には多くて週に3回くらい訪れるだけで、滞在時間も5時間ほどだったりします。
毎日のこと、毎週のこと、毎月のこと……と拡大してみていくと、大学在学中のどれくらいの時間を研究室に費やすのかはまさに研究室によって異なるのです。
ゼミや研究室がどのようなところか、だんだんわかってきたところで、より具体的な「選び方」をそれぞれポイントごとに絞って説明していきます。
ここでは「下調べをする」の項目で説明した要素をかみ砕いて、より深く説明しています。
ゼミや研究室を決定する時、自分の興味がある分野を選ぶことは大切です。
興味のないこと、どうでもいいことに時間と労力を費やすことは、途中で苦痛になることでしょう。
自分の興味があるテーマを研究する場所に所属することは、絶対的に大切な条件となってきます。
しかし、そこで気を付けなければならない落とし穴は「教授」の存在です。
研究室内における重要人物であることは言うまでもありませんが、教授との相性が悪ければ居心地が悪いだけでなく、研究にも様々な支障が出ます。
教授は研究室やゼミにおける実質的な最高権力者ですので、最終的な卒業修論の合否も教授次第。つまりは仲良くしておく方がいい人物なのです。
そりの合わない教授かどうかを見極めるのは難しいところですが、たとえば見学に行った時に会話をしてみる、先輩から噂を聞くなどの方法で、実際どうなのかという点をしっかり調べるのがベストです。
また教授だけでなく助教授など、何人の教員で構成された研究室なのかという点もしっかり調べておく方がいいでしょう。
これは実際に入ってみないと難しいところが多いと思いますが、研究員として所属している他の学生たちも重要になってきます。
教授は問題なさそう、と思っていても研究員同士でトラブルを抱え、人間関係が複雑になってしまえば研究どころではありません。
教授と良好な関係を築くのも大切ですが、一緒に研究を進める同期や先輩研究員との関係は今後のゼミや研究室での活動に大きな影響を与えます。
しつこいくらい、見学の時に確認するほうがいいかもしれません。
週にどれくらいの日数、何時間ほど研究室やゼミに居る必要があるのかという点はしっかり確認しておきましょう。
研究室にはコアタイムと呼ばれる時間帯が設定されている場合もあります。
このコアタイムとは、研究室に居る必要がある時間帯のことで、特別な理由がない限りはコアタイム中は研究員が揃って研究室に居る必要があります。
このコアタイムが長い、多い場合、なかなか自分の時間を確保できずゼミや研究室に入り浸る生活が中心となってしまう場合もあるので注意が必要です。
ただしコアタイムが設定されていることで、その時間は必ず人がいるとわかっているので、不明な点を確認したり質問したりすることができるため、活用する方法もあります。
一概にコアタイムがある研究室がダメ、というわけではないのですが、その時間の長さと日数の確認は必ずしておきましょう。
大学で行われている研究は、世間には当然まだ露出していない「研究段階のテーマ」ばかりです。
そのため最先端のテーマの中から「どれが楽しいのか」を素人目線で判断することはほぼ不可能でしょう。
これから研究していく中で興味のある「ジャンル」などのくくりの中で選ぶことが最善です。
興味や関心のあるテーマを選ぶことで、最初はよくわからないままでもやがて研究を進める中で楽しさに気づいたりするケースも期待できます。
最初から全く興味のないテーマを選ぶと、そこからよほどの事がないかぎり好きに転じるのは難しいので、最初の選び方としては「最初に聞いた時点でつまらないと感じなかったテーマ」を選ぶことが大切です。
今回はゼミや研究室という大学ならではの仕組みと、その選び方や注意点などについて詳しくお話しました。
研究を進めるだけでなく、人間関係や拘束時間なども重要となるため、最初にできるだけ多くの下調べをして判断することが大切です。
ゼミや研究室で主にすることは多少の研究内容の違いはあっても、卒業論文や卒業研究に関係する事柄を教授と相談し合って作り上げていくものです。
教授に相談する回数も増えていくため、教授と話が合うか、という点はゼミ選びでは大事な選択肢の一つとなります。
特に教授との関係は非常に重要となりますので、ある程度テーマを絞ったら、あとは実際に見学などで教授や研究員同士の環境などを確認しておきましょう。
また、ゼミや研究室で培った研究内容はその後の就職活動に影響していきます。
今はまだあまり実感が湧かなくても、その時のためにゼミ選びは慎重に行いましょう。
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(この記事は2019年に更新されました)
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