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数学や物理が得意な人は頭がいいといわれるワケ

大学生はしっかり勉強をして受験を勝ち抜いてきているので、一般的には頭のいい人になると思います。

それは語学系であっても心理学系であってもどの学問にもいえることですが、数学や物理などの理系はどうでしょうか。

多くの人は、数学や物理を学ぶ人に対して「頭がいい」というイメージを持っているかもしれません。

今日は、理系の人が頭がいいといわれる理由についてご紹介します。

興味本位で読んでみてください。

目次

【学問としての文系と理系の違い】

高校生くらいの年齢から、「文系と理系」という言葉をよく耳にするようになります。

大学受験でも分かれていますし、学部を選択する際にも文理によって選びます。

この文系と理系というのは、世界的に共通しているものではありますが、実は、日本ほど明確に分かれているところは少ないともいわれています。

例えば、欧米では文理に関わらず全ての教科を勉強しますし、文系2科目での受験などの仕組みも少ないと聞きます。

また、文系と理系でも日本では経済学を文系に分類しますが、海外では数学の知識を使うことから理系に分類されることが多いという違いもあります。

文系:主に人間の活動を研究する学問
理系:主に自然界を研究する学問

簡単に説明をするとこのようになります。

【理系=難しそうというイメージ】

数学や物理など、いわゆる理系の科目に対して苦手意識を持っている中学生や高校生は少なくありません。

あなたもその1人だったかもしれません。

文系科目はどちらかというと暗記が求められるのに対して、理系科目は公式や定理を使い考える力が求められます。

それ故か、理系と聞くと「難しい」という印象を持つ人が多く、これがやはり理系=頭がいいという考えにつながっているように思います。

でも、具体的になぜそう思うのか。

【数学や物理ができる人は頭がいい?】

これにはいくつかの理由があると思います。

≪ロジカルな考え方≫

文系では暗記が必要といいましたが、もちろんそれだけでは不十分です。

考えて応用を効かす必要があり、簡単ではありません。

しかし、数学などはそれよりも論理的に考えて問題を解く必要があり、いわゆるロジカルシンキングが強く求められます。

そして、ロジカルシンキングには言語化能力や追求力、整理力なども必須であり、それらを自然にできる理系の人は優秀、と見えるのかもしれません。

誰かと話していても論理的な話ができる人は無意識にすごい、という印象を持つはずです。

≪頭がいいと思うのは文系の人≫

そして、理系の人に対して、上記のように感じるのは主に文系の人だと思います。

理系同士だとロジカルな考え方はできて当たり前ですし、何も特別なことはありません。

でも、文系の人からすると慣れていないことですので、すごいという感情を持ちます。

また文系からすると理系は未知の世界で、高校生の頃などに苦手意識を持っていた人からすると尊敬の的になるのかもしれません。

理系に行きたかったけれど難しすぎて諦めた…という文系の人もいるでしょう。

≪理系と文系の人の得意科目の数≫

これは個人差があるかもしれませんが、印象としては高校などで文系の人は数学や理科などを苦手としていた人が多い一方、理系の人は国語や社会は超得意というわけではないけれどある程度できた人が多いように思います。

要は、苦手科目とする数に違いがあるということです。

理系の人は理系科目はもちろん他もある程度のレベルでできるので、全体的に頭がいいというイメージになるのでしょう。

【理系に必要な能力は社会でも役に立つ】

ここまで解説したロジカルな考え方というのは、何も理系だけに限らずどの場面でも求められます。

友人同士の話し合いでも感情に頼って話す人よりも論理的に順を追って話す人の方が物事の解決は早いでしょうし、信頼もされます。

社会人になってからは顕著であり、ロジカルシンキングはどの業界でも求められる能力です。

企業はどのようにして売り上げをあげるかを考えており、それが最重要項目です。

そこで論理的や客観的に考えられる人というのは重宝されます。

理系ほどの数学の知識は必要なくても、この思考回路みたいなものは文系の学生にも求められます

どのように社会の現場で役に立つかなど詳細については後述します。

≪理系が苦手とするもの≫

理系の能力は社会でも役に立つといいましたが、それだけで物事が全てうまくいくわけではありません。

理系の人が苦手とするものもあります。

個人差はありますが、例えば、感覚で動いたり、コミュニケーション力だったりが挙げられるでしょう。

国語のような答えが1つではないものを読み取ったり、人との対話は社会においても当然、大切です。

他にも、理系の中には英語などの語学が苦手という人は少なくありません。

機械的に解くような試験系の英語であればいいかもしれませんが、コミュニケーションである英会話は文系の方が得意な人が多いイメージです。

感性といいますか、文系の学生にはそれに長けている人がおり、理系の中には羨ましいと思っている人もいるはずです。

【文系学生も ‘’理系脳’’ を身につけよう】

理系の学生には、ロジカルな思考が身についていると述べました。

その他には、理系の学問故に問題解決能力や忍耐力・集中力なども高いレベルで身についていることが多いため、それらは文系の学生もぜひとも見習いたいものです。

≪ロジカルシンキング(論理的思考)≫

数学や物理は感覚で解くのではなく筋道を立てて考える学問で、複雑な問題を頭の中で分解して、前提から結論を導く能力が求められます。

これが論理的思考です。

社会においては、例えば、何かをプレゼンする際、何となく「おもしろそうだから」という理由で企画を考えるのではなく、課題→解決策→効果→実現方法のような流れで企画を考えるといいものが作られます。

まさに数学や物理での問題の解き方と似ています。

≪問題解決能力≫

数学や物理で扱う条件整理や論理展開のような複雑な条件の中から答えを探し出す能力がこの問題解決能力です。

言葉の意味はそのままで、社会では、会社の売り上げが落ちている時、広告が弱いなど表面的な対策ではなく、市場調査を行い、顧客のニーズを分析、商品やサービスの改善など分解して考えることで成果が出ます。

問題解決能力は先のロジカルシンキングと似ており、ある意味、中核でもあります。

≪忍耐力や集中力≫

どの学問でもこれらは欠かせません。

文系学部でも長い期間勉強をすることで成果を出しやすくなりますし、大学という誘惑が多い場所では集中力は超重要です。

社会でも何かプロジェクトを行う際、すぐには結果は出ないものです。

最後まで(成果が出るまで)やり続けないとどんなにいいものでも成果は出ません。

日常的な些細なミスも集中力の低さが影響することがあり、一社会人として忍耐力や集中力は基本的な能力にもなります。

≪データを読み取る力≫

エビデンスなど社会においてデータには説得力があります。

これも感覚で〇〇だろうとするよりも、データではこう示されているとする方が、当然、説得力はあります。

データを読むのは簡単そうに見えて意外とできないものです。

理数系などを学び、その思考回路を身につけることでデータに強い人になられます。

≪AI時代にも強い人文+数理というスタイル≫

今やAIが何でもやってくれる時代になりましたが、だからといって、人間が不要というわけではありません。

文系でプラス理数など理系脳を持っている人は、ここではハイブリッド人材と呼びましょう。

彼らは、AI時代にも重宝される大切な存在です。

【まとめ】

今日は、主に数学や物理が得意な人は頭がいいといわれる理由について解説しました。

あなたはどう思いますか?

確かに、理系の人は文字ではなく数字などを使い問題を解くので普通の人からするとどうやって…、すごい…につながるのかもしれません。

でも、理系の人は理系の人で述べた通り、国語や感性豊かな人などに対して尊敬の感情を抱いていることも少なくありません。

当サイトでは、このように大学生に向けて有益な学習に関する情報を定期的に発信していますので、ぜひ他の記事も参考にしてください。

大学での全般的な学習ポイントや単位を落とさないコツ、数学、物理、化学、薬学部などカテゴリー別にも詳しくご紹介しています。

では、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

※この記事は2025年9月に編集しました

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この記事を書いた人

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