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2018年度から薬剤師になるためには6年制の薬学部で学ぶことが必須化され、大きな話題になりました。
薬剤師というのは人気の職業でありここを目指している若い世代は多いことでしょう。
ただその影響もあってか、大学の薬学部の人気はここ最近低下傾向にあります。
今日は、そんな大学の薬学部の人気低迷の理由について解説します。
現在薬学部に在籍している学生にとっても興味深い内容になるでしょう。
今現在は少子化の問題があり子どもの数自体は減っています。
それは大学生も同じで、少し古い2018年の国公立大一般選抜の確定志願者数のデータによると、前年比1%減、私立大一般入試の志願者数も前年比2%減になっています。
この中でも、今回取り上げる薬学部の減少は大きく、国公立大では7%減、私立大に至っては 31%減になっています。
2018年は薬学部にとって一つの大きな分岐点になりました。
最近の2020年の日本私立薬科大学協会がまとめた私立薬科大学(薬学部)入学志願者調査のデータでも、6年連続で数は減少しておりかなり厳しい時期に差し掛かっているといえます。
薬学部の人気が落ちているのにはいろいろありますが、ここでは3つの理由を取り上げます。
・薬剤師養成コースの6年制化
・就職状況が不透明なこと
・変更制度に対する進路の不安感
順番に解説します。
まずは「薬剤師養成コースの6年制化」ですが、これが最も大きな要因ではないかと思います。
4年制と6年制では2年間も異なり、4年制の薬学部を出るだけでは薬剤師にはなられません。
4年制は薬学の研究をする場所であり、研究職や開発職を目指すことになります。
薬剤師になるために6年制に通うとなると、それだけ年数がかかりますし、お金もかかります。
そうなれば誰でも簡単に行けるものではなくなりますので、人気低迷の要因になっていると予想されます。
述べた通り、薬剤師になるためには6年制が必須になったことから修業年数が増えます。
その割に卒業後の進路に不安があったり、行き先がわからないという懸念から薬学部を敬遠しているという意見もあります。
大学に行くのは薬学について学び、将来、社会で活躍するためですので、将来の不安があれば薬学部に行きたいとはならないかもしれません。
2つ目に少し関係しますが、薬剤師になるための6年制の薬学部はいわば薬剤師養成に特化したところです。
そのため、薬剤師になりたいと考える人ならいいですが、それ以外の学生にとっては進路が制限されるという見方もできます。
これが将来の不安につながるようです。
今、大学の薬学部に在籍する学生にとっては本当に薬学部に進んでよかったのかと疑問に思っている人ももしかしたらいるかもしれません。
4年制や6年制など学生によって勉強することは異なりますが、時に勉強が大変で自分の選択や目標に不安を感じることもあるかもしれません。
でも薬学というのはあなたも知っている通り、社会にはなくてはならない存在です。
薬剤師になるのにも、薬学の研究をするのにも、このポジションがないと人々の健康は維持できません。
自分の選択に誇りを持って毎日を過ごしてほしいものです。
今日は、大学薬学部の人気低迷について解説しました。
今はあまりいい時期ではありませんが、今後はまた人気が出てくるかもしれません。
薬剤師という職業に魅力を感じる若い世代が増えれば、人気は再燃するはずですので、今薬学部で勉強をする将来の薬剤師たちがその魅力を下の世代に伝えてくれると信じています。
あなたはその一人になることでしょう。
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