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入学式が終わってGWも過ぎたと思ったら、もう期末試験の時期です。中学、高校時代とは異次元の勉強方法が大学生には求められます。
初めての期末試験を迎えて不安を抱える大学1年生のために、今日は期末試験の勉強方法や対策を紹介します。
受験勉強でも経験したように、勉強に近道なしなのかも知れません。ぜひ参考にしてください。
日本の大学では、講義は前期と後期に分けられそれぞれに期末試験が課されます。
試験の成績はそのまま卒業時の資料となり、企業に成績証明書の提出を求められることもあります。
大学により成績証明書の書式は異なりますが、就職先へ成績証明書を提出するとなると当然成績が良い方がいいです。
そんな期末試験に向けて、大学生はどれくらい前から勉強を始めているのでしょうか。
大学生の勉強について、様々な角度から調査した統計があります。(ベネッセ教育総合研究所まとめ)
「あなたは定期試験(期末試験)のために、どれくらい前から準備を始めますか?」という問いに対し、1週間前からが最も多く24%。次いで2週間前からが18%で、合わせて4割前後の大学生は1、2週間前から期末試験のための勉強を始めているということになります。
中には、1ヶ月以上前からという回答も7%近くあり、期末試験のために準備を怠らない真面目な姿勢が見えます。
理系文系、学部や学科などによって準備期間は異なるかもしれませんが、だいたい2週間前くらいから勉強すれば十分というのがこのデータからわかります。
ただ、あくまでも個人の理解度具合にもよるので自分の実力を把握して適切な準備をしたいです。
一般教養課程の場合、期末試験の内容は高校生の頃と変わらないと考えていいです。
講義(授業)内容を中心とした筆記試験が課され、普段の講義に出席していれば期末試験対策に大きな問題はありません。
ただ、勘違いは禁物です。
講義に出席していれば期末試験の勉強はしなくて良いという訳ではなく、広い講義範囲から期末試験に出題されるということです。授業で毎回しっかり理解して暗記できたらいいですがそんな人は少ないです。
講義中にノートや録音(持ち込みが許可される場合)で講師・教授の板書や話を自分なりにノートにまとめる学習習慣が必要です。
その点では、ノートの取り方が期末試験勉強のポイントと言えます。
大学受験を経験した皆さんにノートの取り方は説明不要かもしれませんが、ノートの選び方や取り方のコツを簡単に紹介します。
まず、ノートの選び方ですがパソコンやタブレットなど電子機器を使う大学生も増えていますがそれでもOKです。普通の紙のノートなら方眼罫ノートがおすすめです。
文章も見やすいですし図やグラフなどが簡単に書けます。また使用用途に合わせて縦・横書きなどいろいろ選べる利点もあります。
ノートによってはマス目が濃いものがありますが、いろんな活用法を考えると薄めのものがベターです。
あとはサイズですが、持ち運びには小さい方がいいですが1ページにより多くの情報を書くためになるべく大きめにします。
実際、お店に行って見て決めてください。
ノートの取り方ですが、大学では講義内容をそのまま写すだけでは不十分です。大切な要点、ポイントだけを自分なりにまとめます。
文章だけでなく記号やマーク、色を使い分けるとあとで見やすくなります。あとは、見やすさ重視のためになるべくスペースを空けて書くことです。付け足しやコメントなど書き加えることもあるので余白を持って書きます。
大学ではノートを取ることだけに集中しすぎるのではなく、あくまでもノートは要点をまとめるものと認識しておきましょう。
高校生までの勉強方法とは大きく異なります。
期末試験のために、参考になる文献を読み漁りましょう。大学併設の図書館を利用するのも時間の短縮になります。
では、どの文献を選べば良いか?
答えは、講義を担当している教授・講師の著作です。
一般教養課程であれ専門課程であれ、講義を担当している教授の著作には講義のエッセンスや自身の論説が溢れています。
大学の講義で直接使われている、いないに関わらず著作を読み込んでおくことは期末試験対策の最初の手段です。
大学生のための期末試験勉強方法、2つ目は論述問題に挑戦することです。多肢選択問題や穴埋め問題は高校生までで、大学での期末試験では論述問題が中心です。
講義内容をいかに理解し、自分の中で消化しきれているか?仮説から論理を重ねていかに結論まで導くか?
そうした回答の求め方が大学では必要です。自ら学ぶ大学生は、論述問題に挑戦して下さい。
大学生のための期末試験勉強方法、3つ目はスケジュール管理です。
大学の期末試験(定期試験)は科目数も多く、期間も高校時代より長くなりがちです。そのため、スケジュール管理能力がとても大切です。
大学は高校までのように先生が面倒を見てくれるわけではなく何でも自主性、自己管理が求められます。
一夜漬けの勉強では良い成績を残せません。その結果は、成績証明書として卒業時まで残ります。結果を出すためには、時間の有効活用がポイントです。
試験日程を睨んでどの科目に重点をおくか、言い換えればどの科目を取捨選択して今ある時間を有効利用するか計画的に勉強することです。
極論ですが、今回試験で単位を落としても次の機会に単位を取得できるのも大学教育の大きなメリットです。
計画性を持って行動しましましょう。卒業時までに必要な単位を揃えれば、それで大学は卒業できます。
もちろん、最初から次の試験に頼るのはよくありませんが、残された時間で全てやらずに労力を集中投下することも時に大切です。
大学受験で重要視される過去問題。実は、大学の定期試験(期末試験)でも過去問題は存在します。
受験対策としての過去問題集が、大学の期末試験でも有用なのでしょうか?
先輩やサークル仲間から、回って来る定期試験の過去問題。教授・講師が過去に定期試験に出題した問題と回答がセットで非公式に出回っています。
試験傾向を掴む、期末試験で表面上良い成績を残すための対策と割り切れば過去問題は有用でしょう。
しかし、大学本来の学びの場(研究教育機関)として考えれば過去問題だけに頼るのは正直微妙です。
自ら学ぶ姿勢を放棄してまで期末試験で高得点を残しても、それは点数だけで自ら学習する労力を棄てたことになります。
かけた労力の分だけ、試験結果が向上する公式はありません。
しかし、過去問題を集め、覚える労力と普段の講義の中で自らノートを取っていた労力、このどちらが応用性があり就職面接時などに役に立つでしょうか。
大学は知識を得るだけが目的ではなく、知識を得るための方法を学ぶ場でもあります。
新任の教授・講師の講義には過去問題そのものが存在しません。
日進月歩の研究分野において、過去問題は既に終わったコンテンツです。そこに頼った勉強はもはや勉強でも学習でもなく、模倣でしかありません。
大学はコピー製品製造機関ではありません。
大学生に大切なのはやはり普段の授業、勉強です。ここを怠っては良い成績は得られません。
期末試験の結果は成績証明書に記載され、就職時に提出を求められることは先述の通りです。
成績証明書に限らず、大学での成績は高い方がいいのはもちろんです。
高い点数を求めるあまり「この授業内容は試験に出ますか?」と講義担当の教授に尋ねる学生もいます。
さらに、「講義ノート」と呼ばれる大学内での講義をまとめたものが売買されているとも言われています。学びたい分野があるから大学を受験した、学びたいから受験勉強も頑張れた、
今、大学で学べるのはそうした積み重ねの結果であることをもう一度考える必要がありそうです。
成績を買うのは論外です。
最初からお金で買えると思っていると普段の授業で真面目に勉強しなくなります。大学は単位を取ることも当然大切ですが、単位を取るのはその分野の知識を身につけて将来に役立たせるためなので本質をもう一度考えたいです。
この講義ノートですが、とある調査によると実に73%もの学生が過去に購入経験があると回答しておりその多さには驚きました。
講義ノートは何もここ最近始まったものではなく以前から大学ではあったもので、試験前の駆け込み寺として重宝されているようです。
基本的に購入時に中身を見ることはできず、ノートの質は様々なので買ってから後悔する学生もいます。また講義ノートによっては中に過去問題がついているものもあります。
友人や先輩などからノートを見せてもらったり過去問をもらったりするのは大学の中ではまだ想像できる光景ですが、今やビジネスにもなっている講義ノートには少し驚きがあります。
大学生として何か大切で何が求められているのか、それは普段楽をしてお金でノートを買うことか、日頃から真面目に授業を受けてノートを取ることか再度考え直したいです。
最後に、大学生ならではの勉強方法をご紹介します。
個人競技の要素が濃い大学の期末試験対策ですが、ネットワークを利用した勉強法もあります。
ここでいうネットワークとは、友人、先輩、サークル内の人間関係のことで、先述の過去問題やノートの貸し借りも大学内のネットワークがあってこその存在です。
しかし、前段で述べた通り、試験の成績を売買するような行為は否定します。
ここでいうネットワークを使った勉強方法とは、同じ学部内の友人、先輩と情報を共有することです。
先輩から代々伝わる試験攻略方法を共有する、友人と図書館や研究室で試験勉強をする、これには単独勉強にはないメリットがあります。
人間関係という得難い資産を自分のものにするのも、大学生にしかできない勉強の時間です。
日本ではあまり一般的ではありませんが、アメリカなど海外ではグループ勉強というのがとても身近です。
一人で勉強するのではなく友人と一緒に勉強する、わからないことは質問してお互い教え合います。
いわゆるアウトプットで、実はこれが内容理解にとても有効です。
人間はアウトプットをすることで理解度が上がります。どんなに勉強してもすぐ忘れてしまうことがあると思いますが、それはアウトプットをしていないからです。
グループ勉強でお互い助け合い、お互い理解度を高めていく、これが大きなメリットです。
ただ、お喋りしてしまったり集中できなければ意味ないのでお互いにルールを決めてやりたいです。
では具体的にどのような決まりやルール、注意点などに気をつける必要があるのでしょうか。
先に述べた通り、グループ勉強の最大のメリットはわからないことを質問したりお互いに教えあえるアウトプットです。
そのため、グループを選ぶ際はみんながその分野を苦手とするのなら意味がなく、お互いに助け合えるようにその分野に精通している人もいるグループにします。
また集中するのが重要なので集中力の低い人ばかりで集まるのではなくこれもバランスが重要、ただ仲良しグループで集まるよりは勉強できるグループを見つけましょう。
グループ勉強を取り入れるのは有用です。ただ時に一人で集中して勉強する時間もしっかり設けてインプットとアウトプット両方を鍛えたいです。
いかがでしたか?今日は大学1年生のための期末試験の勉強法についてでした。
高校までの試験とは難易度、範囲の広さなど異なる点が多いので最初の方はその違いに戸惑うこともあるかもしれません。でも大学の試験で重要になるのはやはり講義ノートなので効率的なノートの取り方を学び最高レベルの結果を出したいです。
過去問も点数を取るためには有用ですが、大学の研究教育機関としての学びの場ということを考えるとこれだけに頼るのは良くないので自ら学ぶ姿勢を忘れずにノートの取り方、授業の受け方を見直します。
試験の勉強としてグループ勉強もおすすめで、アウトプットを行うことで記憶や理解が向上するのでぜひ取り入れてみましょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
※この記事は2021年9月に更新しました
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