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高校から大学への進学は、10代の若者にとって様々な意味で人生の転換期です。
中学と高校でも多くの点で違いがありますが、それとは比較にならないほど、高校と大学の違いは大きいのです。
大学生になるとどんなことがこれまでと変わっていくのか、一通り見てみましょう。
最初に違いとして挙げられるのは、成績やテストといった日々の勉強についてでしょう。
中学高校では期末試験のペーパーテストの点数を元に10段階なり5段階なりで評価されていたと思いますが、大学ではまずテストの方法が高校までとは全く違います。
学部学科、先生によって異なりますが、学期ごとの取り組みの積み重ねが問われるのが大学の成績です。
これまで通り中間、期末と筆記試験の点数で成績が付けられることもありますが、それは1~2年次の教養科目や、講義中心の基礎科目の場合です。
専門的な科目や演習系の科目だと、理系なら日々実験を重ねて定期的なレポートの提出を求められますし、文系なら研究内容のプレゼンをしたり答えのない問いに対して小論文を書いて自分の意見を主張したり、かなり幅の広い成績評価が行われるのが大学というところです。
次に、時間の使い方が高校までとは全く違います。
どんな大学でも、ある程度自分で自由に受ける講義・課目を選択することができ、時間割を自分で作ることになります。
1週間目一杯講義を受けることもできますし、午前中の講義ばかりにすることも、夕方の講義ばかりにすることも、また講義と講義を何時間も空けることもできるようになります。
座学の講義中心の時間割にしたり、発言や発表の多い演習中心の時間割にしたりすることも可能です。
そのように自分で作った時間割で卒業に必要な単位を取得し、興味のある学問を自由に学ぶことができるのが大学なのです。
サークル活動や部活動、アルバイトなども時間割と相談しながら日々のスケジュールの中に入れていくことになります。
時間の使い方の自由度が広がるとともに、学生にかかる責任も重くなります。
許容されている範囲を超えて欠席すれば単位がもらえず、取得した単位が必要数に足りなければ留年もします。
アルバイトやサークル活動を理由に寝坊しても、誰も同情してくれません。
一人暮らしなら起こしてくれる親はいませんし、校門前で遅刻した生徒に声をかけてくれる先生ももちろんいません。
稀なことですが留年を重ねて在籍可能年数を超えれば容赦なく除籍もされます。
自由と責任は常に背中合わせの関係にありますが、それを最初に学ぶところが大学だと言っても良いでしょう。
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