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ホウレンソウというワードは、企業で仕事をするときに、意識しなければならないものの代表格となっています。
ご存知の方が多いのですが、念のために言えば、報告、連絡、相談が大事だということで、報告のホウ、連絡のレン、相談のソウを組み合わせて、ホウレンソウが大事だということになります。
今や知らない人がいないくらい有名なワードで、大学生などが就職の面接のときに聞かれることもあるというので頭に入れていることですし、それ以前にサークル活動などで先輩たちから教えられるものの一つともなっています。
でも、このホウレンソウという言葉が、世の中に知れ渡ったのは、実は昭和61年というかなり前のことなのです。
山種証券いう会社の社長の山崎富治さんが、停滞している会社を何とか活性化しようと考えたときに、社内のコミュニケーションが何よりも大切だと気が付き、これを活発にすれば会社の業績は良くなるはずだと確信したのです。
そこで、いろいろ考えた末に、報告と連絡と相談をしっかりやれば実現できる、社内に浸透させるには、語呂合わせで、ホウレンソウがいいぞ、ポパイがホウレンソウを食べて元気になることと結びつけて、ホウレンソウが会社を強くするとしたわけです。
さらに、彼は工夫を凝らします。単に、社員を集めて話したところで効果は少ないと考え、話すときに食べるホウレンソウを社員に配り、お家に持って帰らせたのです。
意図は、ご家族も巻き込んでホウレンソウで会社を強くしようということです。
このことは、同氏の同名の著書が出版されているので、そちらをご覧になれば、詳細が分かります。
でも、後日談も承知しておく必要がありそうです。
二番煎じで、大根作戦も展開しました。
仕事は大胆にして根気よくということです。
しかし、このときに配ったのは、立派な大根ではなく、カイワレダイコンでした。
そのことが成功に結びつかなかったのかどうかは不明ですが、成果はいまいちでした。
狙いとノベリティ、状況などがうまくマッチしないと空振りになるという事例でもあります。
余計なことを書きましたが、次のことだけは覚えておいてください。
ホウレンソウという言葉は浸透していますが、ビジネスで実践に使うには、順序が逆ということです。
報告、連絡、相談の順序では事は成り立ちません。
最初は相談です。次が連絡です。そして最後が報告なのです。
ビジネスでは、知識の取得は大事なことですが、実践で活用して初めて活きた知恵になるのですから、知っているということだけで済まさないで、使ってみて、それを生かしてみて、自分のものとすることが何よりも大事になります。
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