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留年?大学の単位を落とすとこうなる!【全学年向け】

今年も早いことに7月になりました。

この時期は大学生にとって、期末試験の月であり、勉強はかなり大変になります。

「しっかり試験対策はできている」、という学生がいる一方で、「単位を落としそうで心配…」という学生もいることでしょう。

本記事では、大学の単位を落とすとどうなるのかについて、現状、単位の心配がある人からすでに単位を落としたことがある人に向けて解説します。

また、大学生のお子さまを持つ保護者の方も参考になる内容になっています。

目次

【前提、「大学の単位を落とす=留年」ではない】

大学は単位制であり、いかに多くの単位を取得できるかが進級・卒業に関わります。

優秀な成績をおさめることはもちろん重要ですが、その前に、単位取得を目指す必要があります。

「単位を落とす」と聞くと大ごとであり、即留年になるとイメージする学生もいるかもしれませんが、必ずしも=留年、ではありません

科目によってはその場合もあり大学によっても詳細は異なりますが、多くで該当しないと認識しておきます。

まずはこれを把握して、無駄な心配を取り除きましょう。

その上で、大学の単位を落としてしまうとどうなるのかについて見ていきます。

【大学の単位を落とす(科目別)】

大学にはいくつかの科目があり、それぞれに重要度合いが異なります。

・必修科目

必修科目は、その名の通り、必修であり、これを落としたまま卒業をすることはできません。

必修科目を落とすと、とりあえず進級できる大学や即留年になる大学がありますが、前者では翌年以降に再履修をします。

同じ科目を取れるまで履修をし、卒業要件には必修科目数が決められています。

・選択必修科目

これは必修科目よりも重要度合いは下がるものの、必修科目には変わりありません。

いくつかある科目から選択できる必修科目であり、これも落としたまま卒業はできません。

ただし、必修科目と異なる点は、落単しても同じ科目を再履修せず選択できるものの中から選べばOKということ。

選択必修科目Aを落とす→翌年、選択必修科目Bを再履修可能

・自由科目

自由科目は最も制限が少ない科目で、あらゆる科目が開講されています。

自由科目は落としても留年に関わることは少ないですが、卒業要件に〇単位と決められています。

同じ科目を再履修するだけなく、別の自由科目を再履修して単位を取ることもできます。

【大学生は現状のチェックをする】

まずは、単位を落としてしまったら、何が原因だったかを把握して対策につなげます。

勉強方法は正しかったか、勉強開始時期は適切だったかを確認します。

それに加えて、学生に行ってほしいのは、「進級できるのか」の確認です。

単位を落とす=留年では必ずしもないと述べましたが、果たして、まず進級はできるのか、確認します。

この進級要件については、各大学や学部などにより異なりますので、学生自身はしっかり調べる必要があります。

≪よくある進級要件パターン≫

大学で多いパターンは下記の通りです。

・とりあえず4年生まで進級できる
(単位を落としても4年生までは問題なく進級できます)
・3年生までは進級可、それ以降は留年
(同じく3年生までは問題なく進級できます)
・各学年で留年になる
(規定単位を取得しないと容赦なく留年します)

最後の各学年で留年になるパターンは、一般的に医学部や薬学部などの医療系の大学・学部に多いとされています。

≪進級できた場合≫

各自、現状をチェックした後に、無事進級できた場合、ここからの意識が大切になります。

なぜ単位を落としたのか、反省し、それを経験として生かすこと。

そして、落とした授業の優先順位をつけて取り組むことも卒業をする上では欠かせません。

大学の単位には、述べた通り、

・同じ科目を再履修する
・別の科目で代替え可能

これらがあり、仮に最初のものであれば、再チャレンジしなければいけません。

自学学習を徹底し、必要に応じて大学の支援センターや教務課、その他、外部の学習サポートを利用することで適切に対応できます。

一人で悩まず、詳しい人に相談するようにしてください。

また、もし別の科目で代替えができるのなら、単位を取得できそうなものを選ぶなど工夫ができます。

≪留年になった場合≫

残念ながら、単位を落として留年になった場合は、心を入れ替えてもう1年過ごします。

・心をリセットする
・卒業要件をチェック
・勉強方法を再構築
・必要に応じて学習サポートを

ポイントは上記の通りです。

まず、留年が確定したら、気持ちを一度リセットします。

ここから新たに出発する気持ちで、過去は教訓として心の奥底に一度保管します。

そして、留年になったということは今までの勉強方法が間違っていた可能性が高いです。

基礎理解、練習問題、勉強開始タイミング、期間、暗記法などあらゆることを見直します。

これもまずは自分自身で予習復習をこなすこと、授業への参加姿勢、レポートなど課題への取り組み方、試験前勉強などを習慣化すること。

もし自分で対応できないと思ったら、学習のプロに相談するようにしてください。

間違ったやり方でずっとやっていても成果は出ないでしょう。

弊社、大学生向け学習塾「猫の手ゼミナール」は、過去10年以上、数多くの勉強に悩む大学生をサポートしてきました。

勉強のやり方がわからない、単位を落として困っているという学生は、まず弊社の無料学習相談までお問い合わせください。

≪医療系学部≫

医学部、薬学部、看護学部のような医療系学部の場合は、対処法が少し異なります。

なぜなら、それらの学部では選択できる科目が限定されているからです。

その多くで、大学が指定する科目を取らなければいけません。

確認すべきポイントとしては、

・進級要件
・翌年以降の出席

まずは、進級するためにはどの科目、何単位が必要なのか確認します。

その上で、翌年以降は、落とした科目のみ出席すればいいのか、又は全ての科目に出席をするのかも確認してください。

医療系学部の場合も、自分で対応できないと思ったら学習サポートへの相談を検討してください。

それ以外の学部よりもむしろ専門性が高い医療系ですので、サポートはより必要になるでしょう。

【再履修科目が多い場合の対処法】

大学の単位を落とす科目数が1つであれば、翌年以降の再履修でも時間割は組みやすいでしょう。

しかし、問題なのは、再履修科目が複数ある場合です。

この場合は、その学年の必修科目などと時間割をよく考えて組む必要があり、時間が被って履修登録できないというケースもあります。

その際は、以下を意識してください。

・現状把握
・大学に相談

まずは、その再履修科目が、必修科目か選択必修科目かを理解します。

述べた通り、前者であれば再履修は避けられないですし、後者なら別の科目でも代用できます。

そして、その年に本当に履修しなければいけないのか、来年でも進級・卒業は問題ないのか、など置かれている状況を再確認します。

案外、別の案があったりもするものです。

もし、この段階でどうしようもないと思ったら、次は大学に相談をします。

多くは教務課のような場所に行き、状況を説明して何かアドバイスをもらいます。

以上、再履修科目が他の科目を圧迫しないようにすることについてでした。

【大学留年してでも卒業するべきか悩む学生は多い】

最後に、大学を留年することで卒業自体を諦める学生は少なくないという内容です。

留年をすると、時間や経済的な負担があるだけでなく、自信の低下や孤独感など精神的なダメージも大きいです。

学生によっては、これに耐えきれず、挫折してしまうことがあります。

そのため、留年をしてまでも卒業をするべきなのか悩むのです。

「このまま中退した方がいいのでは?」

「もう勉強へのやる気はない…」

など、卒業自体を目指さないようになるのですが、本記事では、留年をしても卒業はするべきとお伝えしたいです。

大卒と高卒では、単純に生涯年収が5000万円ほど異なります。

また、就ける仕事の種類や数も大卒の方がやはり多いです。

そして、保護者の方も基本的には、留年をしてでも最後まで頑張って卒業をしてほしいと思っていることが多いです。

学費は多くかかりますが、やはり将来、長い目で見ると、大学は卒業しておいた方が何かとメリットが多いのです。

【まとめ】

いかがでしたか?今日は、大学の単位を落とすことでどうなるか、という内容でした。

大学生は当たり前ですが、単位はしっかり取って、ストレートで卒業を目指すべきです。

もし、勉強に不安があるのなら適切に対策をし、後悔のないような時間を過ごしましょう。

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この記事を書いた人

大学生の単位取得をサポートするための個別指導を提供しています。

大学や生徒のレベルに合わせたカスタマイズされた学習プランで、単位取得を効果的にサポートします。

生徒とのコミュニケーションを大切にし、彼らの学習の進度や状況を把握することで、適切なサポートを提供できるよう努めています。

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