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大学のゼミなどでは数人から数十人でのグループで論文などの内容を発表し合う機会があると思います。
これは「輪講」と呼ばれる学習法の1つで、大学生になれば実践することが増えます。
特に、大学の数学科の学生にとっては標準的な学習法であり、日頃から輪講を行なっている人は少なくないでしょう。
でも、大学1年~2年生など、そしてそもそも輪講についてあまり詳しくない人にとってはどのように始めたらいいのか、何に気をつけるべきかなど、不安なことは多いかもしれません。
今日は、数学科の学生を対象に輪講のポイントについて解説します。
当番になった際の心得などがわかります。
まずは、輪講についてより深く理解しましょう。
輪講とは、参加者が順番に発表者になり自ら選んだ論文などの内容を発表し講義する学習法です。
聴講者はその発表に対して質問や意見を述べます。
数学科であれば、テキストや論文などをグループで読み解いていくスタイルが一般的で、順番に説明役を決め当番の人の説明や解説に聴講者が質問や指摘、感想などを入れていきます。
昔からある数学科では学部や博士前期課程のゼミや卒研の時間の内容のほとんどがこの輪講形式であるといわれているほど、数学科にとって輪講というのは非常に身近な存在なのです。
ちなみに、社会に出てからも輪講は行われることがあり、例えば、新しい機器やシステムの手引き、仕様書を作成する際などです。
学生のうちに輪講のスキルを身につけておくことで社会に出てからもきっと役に立つことでしょう。
では、特に輪講の当番になった際はどうすればいいのでしょうか。
何も知らないでいると当然、迷ってしまい聴講者から ‘’ツッコミ’’ を入れられるかもしれません。
まず、最初の輪講や慣れていない状態での輪講当番は結構大変です。
まあ慣れていても楽ではありませんが、まずはとにかく準備には時間が必要ということを知っておきましょう。
初めて学ぶ分野の場合などは60分程度の説明の準備として10時間ほどの時間をかけることもありますし、それだけ準備が大切ということです。
当番の人がしっかり準備をしていないと周りの人に迷惑がかかります。
当番のあなたがその分野や内容を理解していないまま輪講を進められるはずはありません。
テキストをしっかり読み理解する、そしてただインプットするだけでなく説明できるようアウトプットも重要です。
なるべくノートは自分の言葉で写し、理解しやすいようにまとめることです。
もしここで理解できないものがあれば、テキストの他に書籍などを利用したりして徹底的に理解します。
大学の図書館に行けば専門書があるでしょうし、それも含めて準備には時間がかかりますので余裕を持って行動します。
そして、もしどうしてもわからないことがあれば正直に「わかりません」として、聴講者の人たちに聞いてみるのがいいでしょう。
輪講というのはみんなで学ぶものです。
インプットだけではダメといいましたが、説明をするのでその練習も必須です。
頭で理解していてもそれを言葉に出して説明するのは別物で、できない人が多いです。
輪講の時はテキストを見ないのが原則で、メモを作ります。
時々、詳細をチェックするためにノートを見るのは問題ありませんが、基本的にテキストは見られません。
配布資料などを利用してもいいですし、そのケースによって使い分けます。
そして、特に最初の当番などは緊張すると思います。
完璧にできたらいいですがそうはいかないものですので、神経質になりすぎずリラックスすることが重要です。
練習(本番)を重ね失敗をし、学び成長するものですので、「そういうものか」と頭に入れておきましょう。
今日は、大学数学科での輪講についてでした。
数学科の学生は輪講を行う機会は多いと思いますが、当番になった際でも今日のポイントを意識して実践していきましょう。
ツッコミを入れられると焦ってしまうかもしれませんが、しっかり準備をし内容を理解しているとその自信から堂々とできるものです。
準備にはこれ以上ないほど時間と労力をかけ、できるだけ質の高いものを発揮できるように努めましょう。
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