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あなたは「アクチュアリー」という仕事を聞いたことはありますか。
これはイギリスから生まれた資格であり、日本国内では海外に比べるとまだ知名度は高くありません。
今日は、そんなアクチュアリーとは何か、仕事内容、大学の物理学科卒業でもなれるのかについて詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みください。
アクチュアリーというのは、英語の「Actuary」からきており、高度な数理学を使って将来の発生が見込まれる事象や予測できるリスクをデータから読み解き、数値的に把握することを行う専門家を指します。
日本語では、「保険数理士」と呼ばれることがあったり、普通に「アクチュアリー」と呼ばれることもあります。
業務内容としては、例えば、事故や病気などの事象からどのような保険商品の開発が必要かなどを研究します。
生命保険や損害保険、企業年金などの金融分野での活躍が多く、日本国内でアクチュアリーと名乗る人は実はそう多くありません。
2020年3月時点でのアクチュアリーの数は1800名ほどで、その専門家を名乗るには日本アクチュアリー会正会員になる必要があります。
上記で示した通り、主に生命保険や損害保険、企業年金という制度の運営を数理的な面からサポートし、医療や自然災害などの統計データを参考に保険料の算定や企業の収支状況の評価、商品開発などの業務に関わります。
しかし、最近では、企業のリスク管理や経営計画などの業務に関わることも増えており、幅広い業務内容になっています。
アクチュアリーは、その企業の商品開発や経営分析など非常に重要な部分を占める業務を託されるので、やりがいがある仕事です。
また、アクチュアリーの数も少ないので、皆さん誇りを持って日々業務に取り組んでいます。
国内で、アクチュアリーになるには日本アクチュアリー会が実施する資格「アクチュアリー資格試験」に合格し、正会員として認められなければいけません。
これが先に述べた、国内に1800人しかいなく非常に少ないのです。
第一次試験では基礎科目5科目あり、ここに全て合格すると準会員になります。
さらに、二次試験で専門科目を2科目受験し全てに合格したら、次はアクチュアリーを名乗るために正会員認定を目指します。
しかし、実際、正会員にならなくてもアクチュアリーの業務自体はでき、多くの人が企業でアクチュアリーの仕事をしながら正会員を目指しているようです。
大学での学科についてですが、アクチュアリーは数理系の専門家ですので、やはり数学科などの学生が有利になります。
実際、「数学を使ったプロフェッショナル」というイメージがあり、全体の4割弱が数学科出身というデータもあります。
物理学科の学生はそう多くはありませんが、決していないわけではなく、物理学科でも数学は必要ですし知識はあります。
物理学科のような数学に触れている学生はやはり有利でしょう。
今日は、アクチュアリーという職業についてでした。
まさに専門家の中の専門家であり、貴重な存在であることから社会から重宝されています。
数理の専門家ですので、数学科の学生はもちろん、数学を得意とする物理学科の学生もメリットはありますので、興味のある人はぜひ目指してみましょう。
試験自体は難しく、アクチュアリーになるのは容易ではありませんが、仕事自体にやりがいがあり非常に意味のある職業です。
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