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【専門科目について】
専門課程は、学部や学科において専攻分野を勉強し、専門家としての最低の能力と知識と経験を得るための課程です。修了すればこれを示す「学士」の称号が授与されます。専門領域は多岐に亘るので専門科目は基礎科目と応用科目に分かれます。
【専門科目の選択について】
基礎科目は専門家としての最低の知識を得るために受講するものですから、通常は必須科目として規定され、勉強し合格しなければ卒業できません。一方で応用科目は選択科目として規定され、一定の単位数を得ることができれば合格です。
応用科目は自分の興味と専門家としての方向性に沿ったものを選択し、勉強することが望ましいのですが、社会に出てから方向がずれていくことがあるので、それほど慎重に考えることもありません。学んでいくうちに興味の対象が変化することも多く、最初は眼中になかった科目であっても改めて勉強することができるのも応用科目の良いところです。国家試験や資格試験の受験資格にもなっている科目もあり、できれば沢山履修しておくことが望ましいです。
【専門科目とじっくりと向き合う】
大学の講義は学生に自分で学ぶことを求めています。高校の時のように手取り足取り教えてくれるわけではありません。教えるレベルに応じた学生を入学試験において選抜しているのです。これは教養部時代に学び方を理解しておく必要があります。
大学の専門科目はその道の専門家が講義するので、講義が判りやすいとは限りません。研究者が必ずしも上手な講師とも限りません。講義内容が難しく、講義のスピードが速いため、自宅学習が前提となっています。そのため、自分で勉強することが普通です。どうしても理解できない場合は、猫の手ゼミナールなどの大学生向けの塾を利用することも、一案です。又、専門性とは山に登ることに似ていて、最初は何が何だか判らないのが普通で、頂上に達した時に初めて全体像が見えるのです。残念ながら、最初は我慢が必要です。
【専門科目の楽しさを知る】
専門科目は基礎科目を終了した時にやっと道具がそろった時のような状態になります。ここからは自分の興味の赴くまま、色々な事を学ぶことができるのです。時には基礎科目に戻り、理解を深めることができます。勉強の楽しさが分るのはここからです。
専門科目の良いところは、密度が高く、講師にもいろいろ質問できることです。そのためには基礎科目を十分に理解しておかねばなりません。理解不足の部分は自分で考えたり、参考文献を読んだり、或いは友人と議論したり、講師に質問したりして、理解を深めることができます。ここでも自分で行動することが必要です。この経験が自分で考えることの大切さを学ぶ機会となります。単位を取るために学ぶわけではありません。結果として単位が取得できるのです。
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