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おそらく高校から文理を意識して授業選択を行いますが、日本国内では理系を選択する人は「マイナー」という認識が今でもあります。
大学には理工学部や工学部など様々な理系学部や学科があり、そこを目指して入学させる人も少なくありません。
しかし、以前から問題になっているのが「理系離れ」であり、理系を選択する人が減ってきています。
そこで今日は、理系離れについて考えていきたいと思います。
大学受験の際には、文系と理系に分かれて勉強したり試験を受けます。
文系は、大学の学問でいうと心理学や経済学、文学、外国語などであり、理系は工学、理学、数学、物理などがあります。
高校での文理選択を見てもわかると思いますが、多くの人が文系をチョイスすることになり理系を選ぶ人というのはどちらかというと少数派でしょう。
そんな理系ですが、以前から子どもの理系離れが問題視されており、大学での理系学部の選択率の低下や科学技術知識の低下、理工系学生の学力低下などが懸念されています。
理系離れが起こることで理系を学ぶ若者が減るため、将来的な研究者や技術者が育たなくなるということになります。
その結果、国としてのもの作りやイノベーションの基盤が危うくなります。
単純に、日本では理系に興味のある若者が減っているといっても、どのくらい深刻なのか。
先進国であるアメリカやイギリスと比較しても、日本の科学技術に対する興味や関心は低いとされており、大学受験者の理工系希望者や理系の履修者の数も低下しているようです。
文部科学省が発表する学校基本調査によると、大学と大学院生の比率は理学部3,5%(平成9年)→3,4%(平成19年)→3,1%(平成29年)、工学部19,5%(平成9年)→16,7%(平成19年)→14,9%(平成29年)と低下しています。
実は、このような理系離れという現象は日本だけでなく他の先進国でも度々見られる現象でもあります。
科学技術が発展した時代に生まれた若者はそれによって生産されたものを使うのには興味はあるけれど、科学技術自体への興味は薄いというのが大きな要因になっているといわれています。
理系離れへの改善策はどのようなものがあるのでしょうか。
2007年には日本学術会議が小学校高学年から理科専科教員の導入や小学校教員養成大学の入学に理科系科目を必修にするなど幾つの提言がありました。
他にも、文部科学省は2013年度予算に理科教育振興策を組み込み、小中学校での理科の観察や実験のための助手を配置するという策を出し注目されました。
日本では理系に対するイメージや考え方が偏っていることが理系離れを作り加速させていると思うので、「理系は楽しい科目」と思ってもらえるような取り組みが求められることでしょう。
また理系を選ぶ女子学生の少なさも改善していかなければいけないことで、理系は何も男子学生だけでなく女子学生にも興味を持って欲しいものです。
いかがでしたか?今日は、日本で深刻化する理系離れについて解説しました。
世界の先進国で同じような問題が出ていますが、日本も例外ではなく深刻です。
これからの未来の科学技術を支えてくれる理系選択者がどんどん増えてきて欲しいもので、そのためには私たち一人一人が理系の面白さや興味深さを伝えていく必要があるでしょう。
あなたはこの理系離れについてどう思いますか?
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