旅行のすすめ

【常識について】

　若いときにやっておいた方がいいことのひとつに、旅行が挙げられます。人間の常識がいかにして作られるといえば教育と経験によってです。親や教師からの教育によって、常識的な考えの基礎が作られていきます。それを色々な経験によって、オリジナルなものへと変えていくのです。私たちは日本という島国で生活をしています。世界的に見てもかなり治安がいいですし、暮らしやすい国であることは間違いありません。しかし、そこだけで暮らしていると、物の見方が画一的になってしまうのです。世界に目を向けると、日本とはまるで違う価値観で動いてるところがほとんどです。短期間で構いませんのでそこへ旅行に行けば、これまで持っていた常識が崩れ、また新たな価値観を手に入れることができるのです。

【アジア旅行】

　大学生の夏休みはたっぷりとあります。その間にアジア旅行をしてみるのが、おすすめです。比較的安い価格で色々な国を巡ることができます。中でも日本の価値観と最も違うと言えるのがインドです。インドという国は大変、不思議な国です。大好きになった人は、瞬く間に『インドの虜』となり何度も訪れるのですが、反対に一度だけでいいかと思う人も数多くいます。評価が真っ二つに分かれるほど、個性的な国なのです。日本は階級社会ではありませんが、インドはカースト制度があり、それが連綿と続いています。インドで起こった辛い事件がよく報道されていますが、あれもカースト制度が生み出した悲劇だと言えます。実に色々な人たちが生活しているインドですが、目の輝かせ方が日本人のそれとはまったく違います。ぜひそういったことをたくさん目の当たりにすることで、経験値を増やしてみてください。

【旅行後の日常】

　旅行は非常に刺激的なものです。非日常が続くとワクワクドキドキがとまらなくなります。やがてそんな旅行も終わりを告げ、また日常生活が戻ってきます。元のキャンパスライフに戻ったら、それを退屈と感じるかもしれません。しかし私たちが続けていくべきは、日常であって非日常ではないのです。非日常を体験することにより、考え方や視点というのは知らず知らずのうちに変わっていきます。客観的に見ると、それが成長になっているのです。大学生の時期は、若いので頭がまだまだ柔軟です。今持っている常識を上手に壊していって、魅力的な自分を手に入れてください。