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大学受験コラム 大学選び

古典文学が好き!でも就職に不利とされる文学部で本当にいいのか

投稿日:2019年1月19日 更新日:

受験生に人気のある学部「文学部」。

多くの大学でこの文学部を設置しており、文学だけじゃなく文化全般を学びます。

そんな文学部ですが「就職に弱い」と言われることがあり、本当に文学部でいいのか迷う受験生も多いかもしれません。今回は、そんな文学部の特徴について書きます。

文学部では何を学ぶ?

「文学」と聞いて、どのようなことをイメージしますか?

おそらく多くの人が、「文学を扱った作品のこと」とイメージすると思いますが、それだけではありません。

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日記や俳句、さらにはオペラやライトノベルも文学に含まれるので、文学=文学を扱った作品だけではないのです。

文化全般を取り扱うので、その範囲は文学を超えます。哲学や歴史学、倫理、民俗学や心理学なども含まれます。

例えば、哲学では紀元前のギリシャで誕生した歴史のある学問。歴史学は、過去に残されたものを検証し事実として起こったことを研究する学問で、過去の過ちを今後起こさないために何ができるのかなどを考えます。

心理学は皆さん想像しやすい学問だと思います。「人がどのような時にどんな行動をするのか、身体はどのように反応するのか」など心のメカニズムを科学的に解明していくのが心理学です。

少し前にテレビによく出ていたメンタリストDaigoさんも、心理学に基づいたパフォーマンスを披露していました。

文学部の学科選びはとても重要

文学部では、上記で紹介したように学科によって学ぶ内容が大きく異なります。学部の中で一番学科が細分化されていると言っても過言ではありません。

ということは、もし学科を適当に選んでしまえば自分の興味のない学問を4年間ずっと勉強しなければいけないのです。日本の大学では基本的に専攻(学部や学科)は変更できないので、1度決めた専攻は卒業まで同じです。

場合によっては、他の学部の方が自分が本来学びたかった内容に近いということもあります。

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日本文学科、フランス文学科、英文学科、地理学科などは文学部を設置するどの大学にもあるようなメジャーな学科ですが、例えば教育学科などは文学部よりも教育学部の方が近いでしょう。

そのため、文学部に行きたいという人は文学部に入って何を学びたいのか、将来どのような職業に就きたいのかなど、学ぶ目的を明確することが大切です。

事前のリサーチがとても重要で、大学の特徴、学部や学科の特色、教員や学生の雰囲気など細部まで調べるようにしてください。あと、もしその大学に先輩など知り合いがいるのなら、実際の声を聞いてみるのもいいと思います。

ココがポイント

また、最近ではインターネット上などで現役大学生の生の声も聞けるので、ぜひ活用してみてください。

文学部=就職できない?

皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれない「文学部は就職できない」という言葉。

こればかりはとても難しい内容ですが、実際のところはどうなのでしょうか。また、なぜ文学部=就職できないと言われるようになったのでしょうか。

まず、「就職できない」は何を基準にしているのか明確ではありません。内定先が有名企業であれば→就職に強い?になるとも限りません。

しかも、ここで言う「有名企業」とは何を基準に ‘’有名’’ としているのかも疑問になります。

そのため、結論的に文学部=就職できないとは必ずしも言い切れないのが正直な意見です。

ただ、文学部が就職に弱いと言われる要因として考えられるのが、文学に興味のある人はものすごく強い関心を持っているので没頭しやすいです。

そのため、研究への道に進む人が多く就職率が低くなります。

一般的に、「就職率」と言うのは就職しようと思って就職できた率を表しているので、研究に進めば当然就職率は低くなります。

あと、文学部で学ぶ内容が仕事にあまり関係しないというのも就職に弱いと言われる理由の1つだと思います。

ただ、就職が目的だけで大学に行く人はそんなに多いでしょうか。もちろん、大学で学んだ内容の先に就職があり、いずれ社会に出て仕事をします。

ココがポイント

でも、大学で学ぶ内容はそれだけじゃなく、自分の興味のあるものをもっと詳しく学びたいという気持ちからその分野に進む人がほとんどだと思います。

確かに、文学部で学ぶ内容によっては直接仕事に関連しないこともあるでしょう。でも、それは文学部だけに限らず、法学部などでも同じことだと思います。

実際、大学で学んだ学問に直接関連する仕事に就いた人はどのくらいいるでしょうか?

もちろん関連していればいいですが、もししていなくてもコミュニケーション能力などその他のあなたの魅力を評価して企業は採用します。

大学で様々なことを学ぶことで、自分の将来の進むべき道も見えてくるかもしれません。

ココがポイント

文学部を希望する受験生は、’’基準'' が明確ではない就職データを参考にするよりも、自分が大学で何を学びたいのか考えることがもっと大切です。

文学部の学生はどんな職種に就く?

最後に、文学部の学生の就職先について書きます。

一般的には、マスコミ、出版、メーカー、公務員など幅広い分野で活躍する学生が多いです。

理系学生のように就職後すぐに実務を生かすというよりは、知識を身につけながら成長していくパターンが多く、研究に進み教職課程を履修して教員になる人もいます。

ココがポイント

文学部では少人数制のゼミナールがあり、そこで思考力や論理力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力などを養います。

これらの能力は社会に出てからも必須なので、社会で活躍できるでしょう。

まとめ

今回は、就職に弱いとされる文学部について書きました。

就職率は単なる結果論なので、必ずしも文学部が就職に弱いとは限りません。

それより今の若い人に欠けているとされるコミュニケーション能力や討論力など、社会で必要とされる能力を養える機会が多い文学部の学生は、社会に出てからも重宝されるかもしれません。

行きたい大学が決まれば、授業カリキュラムなど各大学の情報をできるだけ多く集めてください。

いくつかの選択肢の中から、自分の学びたいことに合致する大学を選びましょう。

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