大学のパンフレットを見れば、学内の様子や授業の内容などを大まかに知ることはできます。またネットを駆使すれば、公式サイトからだけでなく様々なサイトから情報を仕入れることだって可能です。
だったらオープンキャンパスなんて行く必要ないのでは、ともう人もいるかもしれません。しかし時間を使ってでも行くだけの価値がオープンキャンパスにはあるのです。
約90%の高校生が参加をしています
とある企業の調査によると、全国の高校生のうちなんと約90%の高校生がオープンキャンパスに行ったことがあると回答しています。
見に行った学校の数は、平均で2~3校と、複数の学校のオープンキャンパスに参加するケースが多いようです。
さらに参加した人に、進路を決めるにあたって参考になったか、という調査では、なんと約95%もの学生が参考になった、と回答しました。
気になる学校が遠方でなかなかオープンキャンパスに行けない場合には、その学校が近場で合同の学校説明会に参加している場合は、そこに話を聞きに行ったり、受験勉強や部活で忙しくて行けない本人の代わりに保護者が参加するケースも珍しくないようです。
ただの学校説明会ではありません
オープンキャンパスというとどうしても学校の説明会というイメージを持つかもしれません。
確かにオープンキャンパスでは、学校の説明、授業などの紹介、とくに私立大学の場合は卒業後の就職先の情報などの説明も行われます。そして全体説明会で不十分だった場合は、個別での相談会も行ってくれます。
また学内を見て回れるキャンパスツアーが行われていたり、在学生による相談会が行われていたり、学校によると実際の授業を模擬体験することだってできます。
学校によっては、学園祭などと併せて行われていることもあり、リアルな学生生活に触れることだって可能です。
さらに実際に学校に訪れることで、学校周辺の街の様子や通学ルートの様子なども知ることができるので、進学への不安や場合によっては一人暮らしへの不安を少しでも解消することができるでしょう。
つまりオープンキャンパスとは、その学校や街が自分の肌に合っているかを確かめる手段のひとつでもあるのです。
オープンキャンパスへの参加が合否を左右する?!
またオープンキャンパスへの参加が受験を有利に運ぶとも考えられています。もちろん、あなたはオープンキャンパスに来てくれているので合格にしましょう、という話ではありません。
推薦入試などの場合、出願時に志望理由を書く必要があり、面接がある場合にはそこでも詳しく聞かれることでしょう。
ココがポイント
もしオープンキャンパスに参加をしていれば、模擬授業での体験や在学生の話で得た情報などを織り交ぜながら具体的に志望理由を示すことができます。
また一般入試で受ける場合でも、大学の空気を実際に肌で感じ、自身がそこに通っている姿を想像したりすることで、モチベーションを高めることができます。
このモチベーションを高めるという行為は、体力だけでなく精神力も必要な大学受験では意外と大切だったりします。
さらに詳しく
人によっては、高校1、2年生の時に一度オープンキャンパスに参加していた学校であっても、自分の意志の再確認をしたりモチベーションを上げるために高校3年生でもう一度オープンキャンパスに参加したり、学戦債などを訪れたりする人もいるようです。
高校1、2年生だからこそ参加を
オープンキャンパスへの参加というと高校3年生で、というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、決してそうではありません。
参加できる学年の制限は基本的にないので、気になる学校があれば高校入学と同時にどんどん参加することをおすすめします。
ココがポイント
私学であれば年に複数回オープンキャンパスを開催しているところも多いのですが、国公立であれば年に一回のことがほとんどです。
もし気になる学校が複数あり、オープンキャンパスの日程がかぶってしまっていると、そのどれかにしか行くことができません。
また、高校3年生になると模試の回数も増えたり、受験勉強が本格化して時間が取れないこともあります。
自分にあった学校はどこなのか見極めるためにも、比較的時間のある高校1、2年の頃から気になる学校のオープンキャンパスには積極的に参加するようにしましょう。