全国には1~2教科のみで受験できる大学があります。
自分の得意科目だけで勝負できるので合格の可能性が広がります。
今日は、英語のみで受験できる大学をいくつか紹介します。受験生はぜひ参考にしてください!
英語のみで受験するメリット
1、2科目で受験できる大学=中堅大学というイメージがあるかもしれませんが、意外にも英語のみで受験できる大学は多いです。
例えば、青山学院大学の英米文学科や亜細亜大学のホスピタリティ・マネジメント学科など、関東の有名大学だけでもたくさんあります。
英語のみで受験するメリットは、何と言っても自分の得意を生かせられることです。
逆にいうと、国語や数学など不得意があったとしても大学に合格できるチャンスがあるということです。
もともと英語が好きな人や帰国子女、留学経験者にとってはかなりいい制度だと思います。
日本全国にある英語のみで受験できる大学のレベルには差があり、比較的優しい大学ではそこまで難しい問題は出ませんが難しい大学では普通に難しいです。
ココがポイント
英語のみの受験だから難しくなるというよりは、難易度はその大学の偏差値に比例していることが多いです。
基本的に、受験生に人気のある偏差値の高い大学では問題は難しくなる傾向があり、あまり偏差値が高くない大学では難易度が低くなる傾向にあります。
英語のみで受験するデメリット
メリットがあれば当然デメリットもあります。
英語のみの受験では、1科目しかないので失敗が許されません。
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英語のみなのでもし英語の試験で失敗しても他の科目で挽回することはできず、帰国子女や留学経験者などの英語が得意な受験生と競争しなければいけません。
そのためどうしても競争率が高くなり、大学によってはちょっと英語が得意では到底合格を勝ち取るのは難しく、大学選びも大切な要素になります。
英語のみの大学を希望する人は、英語で勝負なので、とにかく英語力を極めるようにします。
また、英語のみで受験できる大学は外国語学部など外国語に関連するところが多いので、入学後のことを考えても英語はしっかり勉強しておきたいです。
では、ここからは英語のみで受験できる大学について書きます。関東の有名私立大学から関西の有名私立大学まで様々です。
英語のみで受験できる大学リスト
青山学院大学文学部、英米学科
青山学院大学の人気学部の1つである文学部英米学科。
文学部英米学科にはA、B、C方式があり、その中のB方式が英語のみの1科目受験になっています。
青山学院大学の看板学部ということだけあり偏差値はかなり高めですが、英語が得意な人にはおすすめです。
B方式では、各配点200点で筆記試験とリスニング試験があり、試験時間は各90分です。
倍率は高いですが、英語が得意な人は1科目だけで有名私立大学の青山学院大学への合格チャンスがあるので目指してみるといいでしょう。
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青山学院大学の英米学科では、人生、生活、社会で生きる英語能力を鍛えることを目的としており、学科独自のイギリスへの短期留学など国際交流プログラム制度が充実しています。
慶應義塾大学、環境情報学部、総合政策学部
慶應義塾大学のこの2つの学部では、英語のみの1科目受験ではないものの、英語+小論文のみで受験可能です。
英語が得意な人ならかなり有利になるので、あとは小論文の対策を行います。
環境情報学部と総合政策学部は早慶の中では比較的入りやすい学部ですが、それでも日本トップクラスの慶應義塾大学です。
帰国子女の人は小論文があるのでもしかしたら苦戦するかもしれませんが、1科目のみで慶應義塾大学に合格できるのは素晴らしいです。
英語200点に小論文200点で合否が決まり、英語の得点が1次選考基準点に達した受験生のみ小論文が採点され、次に小論文が2次選考基準点に達した受験生に対して英語と小論文の採点結果を組み合わせて選考が行われます。
ココがポイント
つまり、たとえ英語で高得点を取れていても小論文で躓くと不合格になるということです。
英語の試験時間は両学部ともに120分です。
大妻女子大学、家政学部、文学部、社会情報学部、人間関係学部、比較文化学部
東京都にある女子大学で、知名度もまあまあ高くお嬢様のイメージがあり、モデルやSNSの有名人も多く、お洒落に敏感で今時風の女子学生が多い大学です。
そんな大妻女子大学では、家政学部の被服学科、児童学科 児童教育専攻、ライフデザイン学科で英語のみ又は+小論文で受験できます。
文学部では英語英文学科、コミュニケーション文化学科、社会情報学部では社会情報学科、社会生活情報学専攻、環境情報学専攻、情報デザイン専攻、人間関係学部では人間関係学科の社会学専攻と人間福祉学科、比較文化学部の比較文化学科で英語のみ又は英語+小論文や面接で受験できます。
亜細亜大学、経営学部
「大東亜帝国」の1つである亜細亜大学、知名度の高い大学です。
東京都に本部を置き、通称「亜大」「亜細亜」で語学留学プログラムなど日本の大学としては初めて教育プログラムやCMを行った大学です。
2015年に硬式野球部が東都大学リーグを制覇するなどスポーツ面でもかなり優秀な成績を収めています。
そんな亜細亜大学では、経営学部のホスピタリティ・マネジメント学科で学科別1教科型を実施しています。
1教科英語で100点満点で受験できます。
この学科では、ホテルビジネスやフードサービスビジネス、トラベルビジネスなどを学び少人数制のゼミ形式の授業などで基本的なマネジメントとホスピタリティ力を身につけます。
獨協大学外国語学部、ドイツ語学科、フランス語学科、英語学科、交流文化学科
外国語学部が有名な獨協大学。
外国語を専門的に学びたいけれどMARCHには少し届かない…という受験生におすすめの大学です。
ドイツ語圏にある大学への留学制度、英米学科では世界トップクラスの香港大学への海外研修制度など手厚いプログラムが大きな強み。
ドイツ語学科とフランス語学科A方式では、英語の筆記のみで配点が200点です。
英米学科と交流文化学科A方式RW型では英語のみ、外国語の試験が2つありそれぞれ200点満点。
あと、全学科共通で外国語学部のC方式リスニング型というのもあり、これは英語の筆記とリスニングの合計200点で合否が決まります。
麗澤大学、外国語学部
千葉県に自然豊かなキャンパスを構える麗澤大学ですが、3月入試で英語1科目の受験が可能です。国語と外国語(英語)から1科目を選択し100点満点です。
海外留学制度が充実していて、キャンパスにはたくさんの留学生がいます。
卒業までに2言語以上を習得することを目指しており英語だけでなくいろんな言語が学べます。
キャンパスにいて国際交流ができ、英語ネイティブが常駐する「iLounge」という施設が人気です。
専修大学、文学部
「日東駒専」の1つ専修大学、日本で初めて経済学部を設置した大学です。
専修大学の文学部、英語英米文学科にて英語のみで受験できます。
専修大学は東京と神奈川にキャンパスを構え就職に強いという特徴があります。実就職率ランキングでも例年ランクインしており実績豊富です。
就職課の経験豊富なスタッフが就職サポートを行います。
文学部の英語英米文学科では、英語+異文化理解、世界で通用する人材を養成します。そのために高い英語力だけでなく深い専門知識と教養を身につけます。
卒業後は航空業界など英語を使う仕事を中心にグローバルな社会での活躍が期待されます。
立命館大学、国際関係学部IR方式
「関関同立」の1つ、立命館大学。
立命館大学の看板学部である国際関係学部でも英語のみの受験が可能です。この国際関係学部のIR方式では英語が2科目あり、各100点満点です。
これに加えて英語の外部試験の取得状況を100点満点で評価するので、合計で300点満点で合否が決まります。
ココに注意
立命館大学のIR方式はまだ開始されてからあまり時間が経っていないこともあり、情報が少ないです。
ただ、関西の有名私立大学で英語のみで受験できる数少ない大学なので、とても貴重だと思います。
国際関係学部ということだけあり、英語の長文で扱われるのは国際関係に関する内容が多いので、英語能力だけじゃなく国際情勢についても日頃からチェックしておきましょう。
英字新聞を読むのも、英語力+情報を鍛えられるのでいいです。
立命館大学の国際関係学部は、今年2018年に創設30周年を迎えた歴史ある学部です。
同志社大学、神学部、文学部
関関同立の「同」である同志社大学。
神学部と文学部の英文学科で英語のみ(+小論文)で受験できます。
全国的にみてもサークル活動が活発で学生は好きなことに打ち込める自由な校風が特徴で、いい意味でも悪い意味でも学生にとっては魅力的かもしれません。
就職率も98%などとても高いです。神学部と文学部ともに難易度が高く簡単には合格できません。
関西外国語大学、英語キャリア学部、外国語学部、英語国際学部
外国語大学として最大規模を誇る関西外国語大学。
メインの中宮キャンパスはとにかく広く解放感で溢れており、キャンパスにいながら国際交流ができるまさに ‘’グローバル大学’’ です。
また、御殿山に新キャンパスとして「グローバルタウン」御殿山キャンパスが併設され、ヨーロッパの街並みを再現したキャンパスはとにかく ‘’おしゃれ’’ の一言です。
ココがポイント
豊富な留学制度やキャンパスの留学生の多さなど、今後かなり伸びてくるであろう大学です。
英語キャリア学部、外国語学部、英語国際学部ともに、前期日程のS方式と後期日程で英語のみの受験が可能です。
また、前期日程では英語の検定試験での加点もあるので、何か資格を持っている人は大学に詳細を確認してみてください。
甲南大学、文学部、経営学部、マネジメント創造学部
関西にある甲南大学。
「産近興龍」の1つである甲南大学では、文学部、経営学部、マネジメント創造学部で英語のみの受験が可能です。(マネジメント創造学部の特別留学コースのみ+小論文 or 面接)
文学部には日本語日本文学科、英語英米文学科、社会学科、人間科学科、歴史文化学科があり、一般入試の後期日程で行われます。
経営学科やマネジメント創造学科でも一般入試の後期日程です。
各学部、後期日程では10~20倍程度と倍率も高めなので、しっかり準備しましょう。
京都外国語大学、外国語学部、国際貢献学部
観光客の多い京都にある外国語大学。英語からスペイン語、フランス語、中国語、ブラジルポルトガル語などがあり幅広い言語を学べます。
B日程の1教科型で英語のみで受験できます。英語(180点)+リスニング(20点)で構成され、試験時間は合計約90分です。
ココがポイント
関西では先に述べた関西外国語大学と比較されることが多く、京都外国語大学はキャンパスもこじんまりとしており学生数も少ないことから学生個々へのきめ細かい指導が大きな特徴です。
豊富な留学制度や留学生もたくさんいるので外国語習得に最適の環境が整っています。
いかがでしたか?今回は、関東・関西を中心に英語のみで受験できる有名大学についてでした。
英語関連の学部や学科だけでなくいろんな学部を受けられます。英語に自信がある人はぜひ検討してみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
※この記事は2020年4月に更新しました